最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県輪島市教育委員会は11日、市立中学校の全生徒約400人について一時的な集団避難を検討していることを明らかにした。同日から保護者の意向調査を始めており、希望者は県南部の白山市で授業を受けられるようにする。文部科学省によると、同様の対応は東京電力福島第1原発事故でも行われたが、異例という。 また県は11日、死者が前日から7人増えて213人になったと発表した。すべて珠洲(すず)市での増加で、津波に流されたとみられていた行方不明者も遺体で見つかった。今回の地震で津波による死者が判明したのは初めて。連絡が取れない安否不明者は前日から15人減って37人になった。