将棋の羽生善治九段(50)が豊島将之竜王(30)に挑む第33期竜王戦7番勝負の第4局が26、27の両日、指宿市の指宿白水館で指される。これまで豊島竜王の2勝1敗。25日は両者の歓迎セレモニーが現地で開かれ、前人未到のタイトル通算100期獲得を目指す羽生九段は「大きな記録が懸かるが、将棋を指すことに変わりはない。持てる力を出し切る」と抱負を語った。 指宿市の今和泉小学校(87人)は全校で出迎え、6年の高杉俊翔君が「対局後は、名物の砂蒸し温泉で疲れをとって」と歓迎した。花束を贈られた両棋士は笑顔で応えた。当初は今月中旬の予定だった第4局は、羽生九段の体調不良で延期され、第5局を予定していた指宿で開催される。 祖父が種子島出身の羽生九段は2017年、指宿での対局で竜王を奪取し史上初の永世七冠を達成。タイトル獲得記録を99期に更新した。初防衛が懸かる豊島竜王は「まずまずの調子。よい対局にしたい」と