アメリカ・カリフォルニア州にあるSoledad州立刑務所の囚人たちが、大学受験を目指す窮困学生のために合計3万ドル(約312万円)を寄付するという出来事があった。 両親にかかる高額医療費に苦しむ学生 カリフォルニア州サリナス市のPalmaスクールは、大学受験を目指す男子が通う中高一貫の私立校。Soledad州立刑務所と提携し、読書会を通して学生と囚人が相互理解を深めるという教育プログラム「Exercises in Empathy(共感の練習)」を実施している。 読書会の参加者は終身刑の囚人と、高学年の学生(高校生)。文学作品の中からテーマを見つけ、それについてディスカッションする中で、共感や思いやり、罪の償いといったものを学んでいくわけだが、これが思わぬ結果をもたらした。 Sy Greenという学生の両親が病気になり(病名は明かされていない)、高額な医療費がかかったため、月1200ドル(約