俳優・声優の春名風花さん(23歳)は、9歳でTwitter(現X)を始めてからずっとSNSの誹謗中傷に悩まされてきた。複数の相手に法的措置をとる中で、このほど、最も長期にわたって加害を続けてきた男性に約300万円の賠償金の支払いを命じる判決が出た。 判決では1000件以上の投稿が名誉毀損や侮辱にあたると認められたが、賠償額は1投稿あたり3000円足らずとなったことから、SNSでは「安すぎる」という反応がみられた。 春名さんは、数年前に示談金の支払いを受けて「お金もらえていいね」など言われた経験を踏まえて「誹謗中傷をめぐる社会の意識が変わった」と振り返る。 十数年を経て、ネットの誹謗中傷を取り巻く環境はどのように変わったと感じるか、春名さんに聞いた。(聞き手:弁護士ドットコムニュース編集部・塚田賢慎) ●「春名さんへの中傷と個人攻撃が目的」裁判所が認定 「はるかぜちゃん」の愛称で親しまれる春