捕手は「扇の要」と称されるように、野球で重要なポジションに位置づけられている。これまでも数々の名捕手がプロ野球界を彩ってきた。そこでセ・リーグ初のダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)受賞者であり、通算6回のダイヤモンドグラブ賞を受賞した名捕手・大矢明彦(元ヤクルト)に「守備力の高かった捕手ベスト10」を選んでもらった。 名捕手として活躍した達川光男(左)、古田敦也(中)、谷繁元信(右) 10位 岡村浩二(1961~1974年/元阪急ほか) 阪急ブレーブス(現・オリックス)の黄金期を支えた名捕手でした。私は若手時代、「岡村のブロックは上手だから、よく見ておけ」と言われていました。 コリジョンルールのできた今は必要なくなりましたが、かつてブロックは捕手にとって必要不可欠な能力でした。捕手のブロックで大事な1点を防げるわけですから、私たちはどうやってブロックするかを考えていました。時には