2024年に最新車両2000形2009号を導入した静岡県の遠州鉄道。しかし1999年製造の2001号や1983年の1000形と変わらないデザインです。なぜ似ているのか、むしろ違いは何なのか、遠州鉄道に聞きました。 前々代の30形も似ている? 遠州鉄道は、静岡県浜松市を南北に結ぶ私鉄です。全線にわたり都市部を走るため、単線ながら12分間隔で運行され、地方鉄道としては高い利便性を持ちます。 この鉄道、ほかではあまり見られない伝統があります。それは「車両のデザインが変わらない」ということです。遠州鉄道で最新鋭の2000形(「けい」と読む)電車2009号は2024年製ですが、2000形2001号は1999(平成11)年製造です。この両車を乗り比べても、「間違い探し」レベルで差がありません。 拡大画像 1000形電車1004号(右)と最新型2000形電車2009号。製造年の差は35年(安藤昌季撮影)