ケネス・ロゴフ ハーバード大学教授が、景気後退が近づいており、その性質が前2回と異なるものとなりうることを警告している。 「次の景気後退は中国から始まる可能性が高い。 実際、すでに始まっているのかもしれない。」 ロゴフ教授がProject Syndicateで、世界的な景気後退がそう遠くなく始まる可能性を主張している。 ただ、元IMFチーフエコノミストの言としては、やや歯切れが悪いようにも感じる。 それには理由があるようだ。 従来の予想モデルでは測れない側面があるためだ。 教授は、景気後退の確率が、伝統的な手法による予想よりも高まっていると主張する。 理由は、次の景気後退が、前2回とは異なる性格のものになりうるからだ。 「政策立案者とともにあまりにも多くの経済評論家は、いかに供給側の要因が次の世界的景気後退を過去2回と異なったものにするか把握できていない。 主に需要不足から引き起こされる景