木造住宅密集地域(もくぞうじゅうたくみっしゅうちいき)は、日本の都市部で木造の建築物が密集しているエリアを指し、防災上危険な市街地として対策が行われている。しばしば略され、木密地域(もくみつちいき)とも呼ぶ。 太平洋戦争後焼け野原となった東京都や大阪府の市街地では、復興の際都市計画道路の計画が策定されたが、それらの多くは実現せず、無秩序に復興が進み住宅地が密集して広がっていった。その後1995年に発生した阪神・淡路大震災において、木造密集地で大規模火災が発生し、甚大な被害が生じたことから木造密集地域の危険性が認識されはじめるようになった。首都直下型地震が予想される東京都では、特に木造密集地域が山手線外周部に多く、震災が発生すると壊滅的な被害になることから、対策事業に取り組むきっかけとなった。 2011年の東日本大震災によってさらに防災意識が高まり、東京都では2012年から一層の木密地域解消