塚本慶一郎とともに、インプレスの創業に携わった井芹昌信と土田米一。創業当時からグループを知る二人が30年を振り返る対談の模様をお届けします。 ※2人の肩書きなどは、2022年4月1日時点のものになります。 30年やってきたことがようやく一巡した株式会社アスキー在籍時から塚本慶一郎を支え、1992年の創設時に参加して以来、グループとともに走り続けてきたふたりが、これまでの30年間を創設メンバーの視点から振り返る。 ― インプレスグループは創設30周年を迎えましたが、おふたりにとってはどんな30年でしたか? 土田 目の前にある課題を追いかけているうちに30年経っていた感じ。ふだんは過去を振り返ることはほとんどないんだけど、井芹さんが推進していた電子化を事業に落とし込んでいって、電子書籍がようやくビジネスになったときは嬉しかったなぁ。「月の売上が3万円から5万円になりました」なんて大喜びして……