近年、金融機関や通信会社などで多発しているシステム障害。システムが1分停止すると約100万円、24時間で約10億円の損失が起きるともいわれています。現代社会では、クラウド化やデジタルトランスフォーメーションの進展により、私たちの生活がITサービスやITシステムに依存しています。このような状況下でシステムが停止することは、日々の生活に大きな影響を与えることになります。救急車のIoT装置や病院の電子カルテシステムなど、障害によりシステムが停止することで、時には人の命にも関わる可能性があり、社会課題の1つとなっています。 システム障害の発生の大きな原因として、「原因究明や回復対応に時間がかかる」ために発生するようにも思えますが、本質的な課題は「システム運用監視体制」が整っていなかったことにあると考えられます。ますますデジタル化が進む中で、システム障害は必ず起きるものであり、ゼロにすることは不可能