心理カウンセラーである『プロカウンセラーが教える 他人の言葉をスルーする技術』(みき いちたろう 著、フォレスト出版)の著者は、世の中には「表のしくみ」と「裏(暗黙)のしくみ」があるのだと主張しています。 「表のしくみ」は言語化されているものの、「暗黙のしくみ」は言語化しづらく、多くの場合、わかる人にだけわかるといったものになりがちなのだと。 実際に、「表のしくみ」は繰り返し教えられてきました。それは「言葉」に関して言えば、「人の話を聞かなければならない」「人の言葉は重要だ」といったもの。 しかし、多くの場合、そんな教えはまったく役には立ちません。私たちはその教えに従い散々言葉に振り回されてきたのですから。 さらに厄介なのは、「暗黙のしくみ」の代替手段として流布するもの自体が私たちを振り回すということも生じてしまうのです。(「はじめに」より) だからこそ、いかに「暗黙のしくみ」を自分なりに