今さらではあるが、今の私たちの暮らしにITは欠かせない存在だ。パソコン、スマートフォン、タブレットや各種アプリ、インターネット、SNS、AIなど。むしろ、それらなしに過ごしていたかつてのことを思い返すほうが難しいかもしれない。 では、子どもたちの学びの場である学校はどうだろうか。 昨年はコロナ感染拡大防止のため、学校が3カ月近く休みとなった。この間、早々にオンライン授業を取り入れたところもあれば、家庭の自主性に任せたところ、プリントを発送するなどアナログ式を採用するところもあり、対応はまさに万別。期せずして学校のITリテラシーが問われる形にもなった。 朝日新聞の記事によれば、昨年度、首都圏の有名私立、国立小学校の応募者数は前年より1割近く増加したという。緊急事態宣言で休校中、対応に後れを取った公立小学校の教育に不安を覚えた親たちが、安心できる教育環境を求めて、新たに小学校受験を考えたためだ