撮影:三ツ村崇志「(リモートワークを)変えるつもりはないです」 国内ITサービス大手・富士通の時田隆仁(ときた・たかひと)社長は、そう明言する。 事業改革の真っ只中にある富士通。インタビュー前編で紹介した通り、Fujitsu Uvance(ユーバンス)を起点に、業界を横断したITソリューションの開発・提供を進めている。その中で社長の時田隆仁氏が最も重要だとしているのが、グローバルで12万4000人にも及ぶ従業員の行動変容だ。 2024年、富士通では年初に「コンサルティングスキルを持つ人材を1万人規模にまで拡充する計画(以下、コンサル1万人計画)」を打ち出したほか、間接部門の幹部社員を対象とした早期退職の募集や、神奈川県川崎市への本社機能の移転など、「人的資本」に関する話題も世間からの注目を集めた——。 時田社長に、「人」に対する考え方を聞いた。 「コンサル1万人計画」本当の狙い富士通の時田