さまざまな病気の原意となる内在性酸化ストレス、環境を再現できるヒトモデル細胞が必須 九州大学は7月6日、ヒトiPS細胞を用いて分化のどの段階でも任意の量の酸化ストレスを制御できる新しいシステムを開発し、内胚葉系への初期分化段階で細胞内の酸化ストレスを増加させると、転写因子FOXC1の一過性の発現増加を介して内胚葉分化が抑制されることを見出したと発表した。この研究は、同大大学院医学研究院基礎放射線医学分野の岡素雅子客員研究員(筆頭・責任著者)、大野みずき助教の研究グループによるもの。研究成果は、「Cell Death Discovery」に掲載されている。 画像はリリースより (詳細は▼関連リンクからご確認ください) 生体内において、酸素の90%は細胞内小器官のミトコンドリアで消費される。そのうち1~5%がミトコンドリアにおける細胞内呼吸に伴って活性酸素種ROSとして変換される。ROSは細胞