「社会や未来のために活動する人びと」に焦点を当て、活動の原点を探る企画「パイオニアの原点」――第5回として、現“在”美術家として活動中の宇川直宏氏にインタビューし、世界に先駆けて2010年にライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE(ドミューン)」を立ち上げた思い、生成AI以降の表現、活動を通じて目指したい社会像に迫りました。 聞き手:川村 健一、青山 公亮 ――宇川さんはDOMMUNEを通じて多種多様なトーク、DJプレイ、ライブやトークセッション等を世界に配信し、国内外のアートシーンに大きな影響を与えていますが、なぜこのような活動をしようと思ったのでしょうか? DOMMUNE以前は主に現代美術家・映像作家として活動していました。しかし13年前にライブストリーミングの可能性に気づいたことがきっかけで、ミュージッククリップ・グラフィックデザイン・VJ(ビジュアルジョッキー)・ラ