政府・与党が戦争法を強行成立させてから約3週間。すでに南スーダンPKO(平和維持活動)における自衛隊の任務拡大の具体化が始まっていますが、アフガニスタン情勢をめぐっても、派兵の危険性が深まる状況となっています。 (小泉大介) 米軍がアフガン北部クンドゥズで3日に実施した空爆は、世界に衝撃を与えました。 「国境なき医師団(MSF)」の病院への1時間に及ぶ執拗な空爆は、MSFスタッフと患者ら22人を殺害。死者には子ども3人も含まれており、MSFは声明で「戦争犯罪」「唾棄すべき行為」だと糾弾しました。 これは、アフガン戦争開始から14年後のいまも、同国が戦争の真っただ中にあること、戦争を支持してきた日本政府の責任も厳しく問われる事態だということを白日の下にさらしました。 米軍は2001年9月11日の米同時多発テロへの報復として、翌10月に「不朽の自由作戦」(OEF)という名のアフガン戦争を開始。