レア・グルーヴ(Rare groove)とは、直訳すると「珍しいグルーヴ」である。レア・グルーヴ[1]は1980年代後半に、音楽ジャーナリズムやディスコ、クラブを中心に注目されるようになった。インターネットが登場する以前は、見つけ難い音楽という意味合いもあった。ネットで音源を調べられる現在では、音盤が再発されたりレア・グルーヴの音盤を確認することも可能になってきた。 過去の音楽を後年の価値観で捉え直す際、当時には評価されなかった楽曲の価値が新たに見出される場合がある。その楽曲は、新しい音楽シーンにおいては、音楽面において珍しく入手可能性の面でも希少価値がある。このように、新時代の価値観で「踊れる、ファンキーである、グルーブ感がある」として発掘され、再評価を受けた過去の楽曲を、レア・グルーヴと呼んでいる。主にヒップ・ホップやクラブ・ミュージックの分野で多用される用語である。元々は1985年に