51歳のときのハンス・ザックス(ミヒャエル・オステンドルファーの木版画、1545年) ハンス・ザックス(Hans Sachs, 1494年11月5日 - 1576年1月19日[1])は、ドイツのマイスタージンガー、詩人、劇作家。職業は靴屋の親方であった[2]。 イェルク・ザックスとその妻クリスティーナの一人息子として、ニュルンベルクに生まれる。父イェルクは、ザクセン地方のツヴィッカウからニュルンベルクに移り住んだ仕立屋であった。 ハンスは7歳で教会付属のラテン語学校に入り、15歳で靴屋に奉公する。そのかたわら、リンネル織りの親方リーンハルト・ヌネンベックから歌の手ほどきを受けた。 1512年に職人の年季が明け、遍歴修行の旅に出る。なお、ザックスの自伝詩『わが詩業のすべて』には、遍歴中「ミュンヘンで歌学校の運営に協力し、いくつかの都市で教えた」との記述があることから、歌については出発前にマイ
