クスノキの葉 葉脈の3分岐点にあるのがダニ室 ダニ室の部分・表側 裏面・ダニ室の入り口を示す ダニ室(ダニしつ)とは、様々な植物の葉裏に作られる構造である。裏面に口を開いた小さな空洞のような構造のものや毛の束のようなものがある。植物がその葉を害する小動物や菌を捕食するダニを住まわせるためのものとされており、ダニは隠れ家を得て、植物は害敵の天敵を常在させることができるという双利共生の関係を構成していると考えられる。しかし異論もあり、詳しいことは不明な点が多い。 ダニ室と呼ばれるのは植物の葉に形成される構造で、幾つかの型があるが、いずれにしてもその中にダニが潜り込んで隠れることが出来るような構造である。例えば小さな空洞を含み、その一端が葉の裏面に開いているものがこう呼ばれる。しばしば内部にダニが見られるためにこの名が与えられた(笠井 2006)。袋を生じて内部にダニが入っていると言えば虫こぶの