今年も残すところわずか。この時期になると、日本各地でよく演奏されるのがベートーヴェン作曲、“第九”こと《交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」》です。“第九”は、俳句における季語になるほど日本では年末に演奏されるのが一般的となっていますが、世界では一部のオーケストラを除き、こうした習慣はありません。とはいっても、ホールのこけら落としや歴史的な行事・出来事の度に演奏されるというモニュメンタルな側面は、世界共通でしょう。 この“第九”は知っての通り、楽聖ベートーヴェンが残した最後の交響曲。ベートーヴェンのこれまでの創作活動を総括するものでありながら、常識を破壊し新たな領域へと変革した作品でもあります。これだけ毎年毎年演奏されていながら、まったく飽きることのない奥深く魅力的な作品が他にあるでしょうか?毎回聴くたびに新たな発見があり、常に新鮮な気持ちになります。とはいいつつ、こうした第九の大量消
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