今回の題材は「新しいiPad」こと、第3世代iPadだ。2011年中から「タブレットはモバイル機器としてブレイクする」と言われてきた。だがフタを開けてみると、いまだきちんと売れているのはiPadのみ、という状況だ。 第3世代iPadは、その勢いを維持できるだろうか? また、新たに搭載された「Retinaディスプレイ」の価値は、どう評価されるだろうか? ウェブではもう力不足!? 「紙に近い」コンテンツほど価値が高まる 第3世代iPadの最大の価値は、やはり縦横2倍の解像度となったRetinaディスプレイだ。発売されてしばらく経ったので、実際に見たという人も少なくないと思う。ただ、どうやら体験の仕方によっては、「これはすごくて戻れない」という人と、「この程度ならまあいいんじゃないか」という人の両方がいるようだ。筆者は前者の立場をとる。 ピンと来る人とそうでない人に差がある理由は、Retinaの