EVに乗らない人が間違えた「EVの未来予測」 かつて、ゼロックスが登場した当時も、コピーマシンの需要予測は実際の未来よりも大幅に下回った数字が算出されました。 前編『トヨタにピンチ到来か…「EV大逆風」の“最大の落とし穴”が発覚!EVに乗ってみてわかった、「EV時代は意外と早くやってくる」と確信した3つの現実』でも解説しましたが、この誤りは次のようにして起こりました。 コピーマシンがなかった時代、コピーは一枚か二枚しか作成できないのが常識でした。カーボンコピーと言ってタイプライターで書類を作るときにプリント用紙の間にカーボン紙を挟むことで、一度に二枚(ないしは三枚)の書類をタイプしていたからです。コンサルタントがコピーの需要予測をした際には、カーボン紙の売上高から計算して「未来のオフィスで使われるコピーの枚数はこの程度」と考えたのです。 ところが、実際はコピー機が便利だとわかったおかげで、
戦略コンサルティング業界に古くから伝わる失敗事例があります。 世界で最初にコンピュータが作られたときの専門家による未来予測では、世界のコンピュータ需要は5台だと明らかに間違った推計がされました。 【マンガ】「憧れのタワマン生活」が一転…!残酷すぎる「格差の現実」 当時は、コンピュータは軍が弾道計算をするための用途しかなく、その用途のために天文学的に高価な機械を買える国は5ヵ国しかなかったからです。 ゼロックスが登場した当時も、コピーマシンの需要予測は実際の未来よりも大幅に下回った数字が算出されました。コピーマシンがなかった時代、コピーは一枚か二枚しか作成できないのが常識でした。 カーボンコピーと言ってタイプライターで書類を作るときにプリント用紙の間にカーボン紙を挟むことで、一度に二枚(ないしは三枚)の書類をタイプしていたのです。 メールの宛先にCCと入れるのは、このカーボンコピーの名残です
米国スタートアップのクアンタムスケープ(本社:カリフォルニア州サンノゼ市)は7月11日、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の車載バッテリー事業子会社パワーコーと、クアンタムスケープの技術に基づく全固体電池を大量生産する合意に達したと発表した。 この合意に基づきパワーコーは、一定のロイヤルティー支払いを条件に、年間最大40ギガワット時(GWh)の全固体電池を製造でき、80GWhまで拡大するオプションも得た。これは年間約100万台の車両に装備できる量になる。 電気自動車(EV)に用いられるリチウムイオン電池は一般的に、電解質として液体を使用し、充電・放電するときリチウムイオンがこの液体を通って、アノード(陽極)やカソード(陰極)へ移動する。全固体電池は電解質として固体を使用し、リチウムイオンは固体を通って移動する。クアンタムスケープは従来の炭素やシリコンのアノード材の代わりにリチウムメタルアノ
“独立独歩”の自動車メーカー、ホンダが次々と変革を打ち出している。異業種ソニーとEV新会社の設立、ライバル日産との協業検討。大胆な決断を下し続ける三部敏宏(みべ)社長はどんな経営者なのか。インタビューで探った。(経済部記者 野口佑輔) ホンダのイメージと言えば“独立独歩”。どことも組まずに単独で技術力を高め、製品を磨き上げていく。そんな“孤高”な技術者集団だ。 そのイメージとは裏腹に、三部敏宏社長はここ数年、他社との協業を相次いで決断した。ソニーグループとはEVの開発や販売で提携し、新会社を設立。IBMとは車載用の半導体やソフトウエアの開発を共同で行う計画を進める。そして、3月に発表したライバルの日産自動車との協業検討開始だ。 三部社長 「独立独歩でやっていくというのを別に決めたものは何もなくて、ただ、世界をリードするぞという思いの中で、自分たちで作るしかなかったんですよ。ないものは自分た
「EV大逆風」のなかで高騰する「テスラ株」のなぜ? 戦略コンサルティング業界に古くから伝わる失敗事例があります。 世界で最初にコンピュータが作られたときの専門家による未来予測では、世界のコンピュータ需要は5台だと明らかに間違った推計がされました。 当時は、コンピュータは軍が弾道計算をするための用途しかなく、その用途のために天文学的に高価な機械を買える国は5ヵ国しかなかったからです。 ゼロックスが登場した当時も、コピーマシンの需要予測は実際の未来よりも大幅に下回った数字が算出されました。コピーマシンがなかった時代、コピーは一枚か二枚しか作成できないのが常識でした。 カーボンコピーと言ってタイプライターで書類を作るときにプリント用紙の間にカーボン紙を挟むことで、一度に二枚(ないしは三枚)の書類をタイプしていたのです。 メールの宛先にCCと入れるのは、このカーボンコピーの名残です。 コンサルタン
電気自動車(EV)かハイブリッド車(HEV)か――。2つの派閥は主張をぶつけ合い、議論は平行線をたどる。ただ、共通認識もある。それが、「純粋な内燃機関(ICE)車は減少していく」ということだ。サイズの大小こそあれ、クルマに駆動用モーターが標準搭載される時代がやってくる。自動車業界の変化は、新たな悩みを生む。それが、モーター材料の地政学的なリスクだ。モーターに使われる希土類(レアアース)は中国に
テスラが減速し、日本車メーカーの伸びが目立つ 2024年1~6月期、世界の自動車産業の構図はやや変化した。これまで世界のEVシフトの象徴的存在とみられてきた、米テスラの販売は減速傾向が鮮明化した。それとは対照的に、中国勢のEVメーカーは相応の好調さを維持している。また、ハイブリットに強いわが国自動車メーカーの米国販売は増えた。 航続距離の延長や二酸化炭素の排出削減の点から、新興国でもハイブリッド車(HV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)の需要は増加傾向だ。特に、中国メーカーはPHVのラインナップを急ピッチで増やしている。電動化の手段はEVだけではないともいえる。 今後、エンジン車、HV、PHV、EV、燃料電池車(FCV)などをめぐる日米欧中の自動車メーカーの競争は激化するはずだ。中国の過剰生産から自国の雇用を守る姿勢を示すため、米欧の政府が中国製電動車に追加の関税を課す可能性も高まる
■電気代がべらぼうな値段に跳ね上がる 電力についても規制の緩いテキサス州だが、裁定取引を取り入れた価格決定メカニズムを導入したことで、今年の猛暑のようなピーク時にも市場原理が働き、電気代がべらぼうな値段に跳ね上がるという。 加えて、環境保護の意識が高いリベラルな人たちがカリフォルニアから転入することで、石油やガスの一大産地で保守的な既存テキサス住民との間で政治的な対立が深まっている。 メキシコの国境の町にあるマスク氏のスペースXのロケット発射場では騒音・環境汚染問題が絶えないという。 こうした中、カリフォルニアを逃れてテキサスに本社を構えたオラクルが、「北の隣人」であるテネシー州の法人税減免に釣られて、オースティンを去る計画があると4月に発表している。 また、同じ4月にオースティン最大の民間雇用者であるテスラがEV販売不振を理由に、ギガファクトリーで2700人を解雇すると告知した。 なおマ
ランボルギーニ/フェラーリ/ポルシェ / トヨタ / ホンダオーナーのブログ。クルマのほか、腕時計、トラベルなどライフスタイルに関わる情報をお届けします。 Life in the FAST LANE.
トヨタ自動車の新開発拠点となる「トヨタテクニカルセンター下山」の完成式典であいさつする豊田章男会長=2024年4月2日、愛知県豊田市 - 写真=時事通信フォト ■テスラが減速し、日本車メーカーの伸びが目立つ 2024年1~6月期、世界の自動車産業の構図はやや変化した。これまで世界のEVシフトの象徴的存在とみられてきた、米テスラの販売は減速傾向が鮮明化した。それとは対照的に、中国勢のEVメーカーは相応の好調さを維持している。また、ハイブリットに強いわが国自動車メーカーの米国販売は増えた。 【この記事の画像を見る】 航続距離の延長や二酸化炭素の排出削減の点から、新興国でもハイブリッド車(HV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)の需要は増加傾向だ。特に、中国メーカーはPHVのラインナップを急ピッチで増やしている。電動化の手段はEVだけではないともいえる。 今後、エンジン車、HV、PHV、EV
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