本稿では、 「急速な円安修正が進んでいる中で、このまま全世界株ファンドを持ち続けていいのか?」 ということを検討します。 「各人の考える期待リターンに基づいて好きに売買すればいい」というのが投資の大原則です。ただ、もう少し指針になるようなものがあればと思い書きました。 方向性は 現在見えている金融政策のターミナルレートと期待インフレ率を基にするとどの程度までの円高回帰を想定すればいいか を確認し、 期待リターンをそれに応じて下方修正する というアプローチです。 なお、私自身は長期保有前提の外株投信は何もしていません。 (米ドルMMFは最低限ドルで持っておきたい分を残して円転しました) 2024年7月27日更新:以下の項目を加筆しました。 2.5 デジタル赤字等のフローの悪化は勘定に入れた方がいいのか? 円安 is over? 2024年6月下旬から160円を挟んで推移していたドル円は、7月