大手電機メーカーの「シャープ」は、大阪 堺市にある子会社の工場での大型液晶パネルの生産停止に伴い、工場の従業員を対象に500人規模の早期退職を募集していることが、関係者への取材で分かりました。 テレビ向けの大型液晶パネル事業の不振を受けて、シャープは、大阪 堺市にある子会社、SDP=「堺ディスプレイプロダクト」の工場での生産を、ことし9月末までに停止する方針を決めています。 これに伴って、シャープは、パネルの製造に従事している従業員を対象に500人規模の早期退職を募集していることが、関係者への取材で分かりました。 これはこの工場の従業員のおよそ6割に相当し、会社は、応募した社員に対しては年齢に応じて月収の最大24か月分の加算金を支払うとともに、専門業者による再就職支援などを行うとしています。 また、残りの従業員についてはパネルの開発部門などほかの部署に配置転換することを検討しているというこ
夏商戦に向け、スマホメーカー各社は新製品を続々発表している。その内容を見ると、メーカーの顔となるフラッグシップモデルに異変が相次いでいる。それらからは、国内スマホ市場の厳しい現実が見えてくる。 特徴の一部が失われた「Xperia 1 VI」 スマホメーカー各社の新製品発表イベントが相次いでいる。2024年5月のゴールデンウイーク明けから2週間にわたっては、メーカー各社の新製品発表イベントが集中。筆者が把握する限り、この2週間で8メーカーから15機種ものスマホ新製品が発表された。 その内容を見ると、従来にない大きな異変が起きているというのが正直なところだ。とりわけ大きな異変が起きているのが、フラッグシップモデルにおいてである。フラッグシップモデルは、メーカー各社が技術を結集して開発している最も性能が高いモデルだ。 その異変を象徴する1社がソニーである。ソニーは2024年5月15日にスマホ新製
IIJmioが“死角だった”30GB/40GB/50GBプランを投入する狙い 長期利用特典も検討中:MVNOに聞く(1/3 ページ) IIJは、個人向けサービスのIIJmioの「ギガプラン」に、30GB/40GB/50GBの大容量プランを3月1日に追加した。料金は30GBが2700円(税込み、以下同)、40GBが3300円、50GBが3900円となる。これまでのギガプランは20GBが最大のデータ容量だったが、これらは、その上位プランに位置付けられる。ドコモ回線のタイプDだけでなく、au回線のタイプAやフルMVNOのデータeSIMも従来通り選べる。月額料金を最大3カ月間、半額にするキャンペーンも展開する。 2024年は、大手MVNOの事業環境が大きく変わる1年といえる。2023年12月27日にガイドラインが改正され、IIJとオプテージが対象から外れたからだ。これに伴い、最大4万4000円まで
早期退職=福利厚生!? 中高年社員の大リストラ時代に備えるべきこと:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(1/3 ページ) ついに、予想した通り“魔の手”が一般社員にまで及ぶことになりました。 お盆明けの8月18日、シャープが管理職向けに導入した早期退職制度を拡大し、9月から55歳以上の一般社員にまで対象を広げると報じられたのです。 シャープが早期退職を制度化したのは、わずか4カ月前の4月です。当初の対象は、55歳以上の管理職約700人。大企業が実施する“大型の早期退職”は数年前から相次いでいましたが、シャープの発表がSNS上でにぎわいを見せた理由は「割増金の少なさ」です。 大企業の場合、割増退職金の相場は「24カ月程度」とされていますが、シャープのそれはわずか6カ月分。最大6カ月分。相場の4分の1です。これに対し「少なっ!」「ケチ!」「これじゃやめない方が絶対に得!」「何がなんでもしがみ
「大幅な当期純損失、無配を深くお詫び申し上げます。まことに申し訳ございません」――。 6月27日午前10時、シャープの株主総会が始まった。冒頭「おはようございます」と日本語で挨拶した呉柏勲(ご・はくくん)CEOは、経営成績の説明に入る前に業績悪化について陳謝した。 シャープは2023年3月期決算で2608億円もの最終赤字を計上した。直接的な原因は2022年6月に“再”連結化した液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP)の業績不振だ。これによってディスプレー事業などで総額2205億円の減損損失を計上した。 巨額の最終赤字について株主にどう説明するのか。また、取締役の選任や報酬の増額、ストックオプションの付与などの議案について、株主がどう判断するかが総会の焦点となっていた。 「いったい誰が責任を取るのか」 160人の株主が出席し、昨年の1.5倍となる98分を費やした株主総会は、批判
2023年5月、バルミューダと京セラが相次いで個人向けスマートフォン事業からの撤退を発表し、FCNTが民事再生法を申請するなど、国内スマートフォンメーカーの撤退・破綻が相次いだ。一連の出来事に大きく影響しているのは国内スマートフォン市場を取り巻く“四重苦”というべき現状であり、今後も国内外問わず、スマートフォンメーカーの撤退・縮小が続く可能性がある。 バルミューダと京セラは撤退、FCNTは経営破綻 夏商戦を控え、メーカー各社からスマートフォン新機種が相次いで発表されている2023年5月。だがその一方で、スマートフォン市場に激震をもたらす出来事も相次いでいる。 口火を切ったのは家電メーカーのバルミューダだ。同社は2021年に「BALMUDA Phone」でスマートフォン市場へ参入、バルミューダらしい強いこだわりを盛り込んだことで注目された一方、それゆえにコストがかさみ性能と価格のバランスを大
「もしTwitterが終了したらどうなる?」 困るのは誰なのか……われわれ?:記者トーーク!(1/2 ページ) テクノロジー関連のあれやこれやについて、ITmedia NEWS編集部のメンバーが、あーでもない、こーでもないとよもやま話を繰り広げる「記者トーーク!」。第3回のテーマは「Twitterがもしサービス終了したらどうなる? どうする?」です。今回は前後編に分けてお送りします。 イーロン・マスク氏により、毎日のように右に左に揺れ動くTwitter社。機能が追加されたり変更されたり、消えたり元に戻ったり、CEOが交代するかと思ったらしなかったりと……今後どうなるか見通しがなかなか立ちません。 今回は、SNS「mixi」で11年前の黒歴史を発見してしまった編集長キーチ、Twitterアプリを閉じた次の瞬間に再度開いてしまうタニイ、SNSネイティブのヨシカワで、Twitterが終わるときを
年々画面が大型化しているスマートフォン。2022年9月に発表されたばかりの「iPhone 14」シリーズでは、12、13と続いていた「mini」がなくなり、代わりに「Plus」が加わった。 その一方でASUSが2022年7月に発表した「Zenfone 9」、ソニーが2022年に発表した「Xperia 5 IV」のような、コンパクトな機種も少数ながら発表されている。そもそも、昨今のスマートフォンはなぜ大型化して縦長になったのか、日本ではなぜ小さいスマホを求める声が多いのか考察してみる。 大型化したスマートフォン きっかけは大容量で高速な4G回線の整備 スマートフォンの大画面化にスポットが当たったのは、今から10年ほど前となる。スマートフォン=タッチパネルを備えた携帯電話というイメージが、世間一般にも浸透し始めたころである。この頃に一部のAndroid端末で5型クラスの画面を持つ端末が現れた。
ライカとコラボした「Xiaomi 12S Ultra」を試す 驚きのカメラ性能、思い出した“あのメーカー”(1/2 ページ) 1型センサー搭載スマホといえば、7月に発売されたシャープの「AQUOS R7」が思い浮かぶが、海を超えた向こうにはもう1つの1型センサー搭載スマートフォンとして、「Xiaomi 12S Ultra」が発売された。今回はこのXiaomi 12S Ultraを入手することができたので、カメラ機能を中心に紹介していく。 なお、今回使用した端末は技適を取得しておらず、日本で電波を発して使用すると電波法違反になるため、フライトモードに設定して使用した。 ライカとのコラボレーションでカメラ性能を大幅に強化 Xiaomi 12S Ultraは7月4日に発表され、1型のセンサーとライカ(Leica)とのコラボレーションが話題を呼んだ機種だ。先立って日本ではシャープよりAQUOS R
「バッテリーが劣化するから、スマホの利用限度は2年程度」――こんな話を聞いたことはありませんか。これは、スマホの「充電サイクル」と「500回」という2つのワードが組み合わさって生まれた“通説”です。 充電サイクルや使用回数、充電回数が500回であるということは、多くのモバイルバッテリー(スマホ内蔵バッテリー同様リチウムイオン電池を使用)の商品紹介サイトで説明されています。また、iPhoneを製造するAppleも公式サイトで「500回」という1つの指標を掲載しています。 それでは、この「充電サイクル」とは何をカウントしているサイクルなのでしょうか。500回を超えてもバッテリーが劣化しないような使い方はあるのでしょうか。 電源に挿すことでカウントされない回数 「充電サイクル」「充電回数」と聞いて、すぐに思い浮かべるのが、「充電した回数」つまり、電源に接続した回数です。例えば、以下のような考え方
シャープは2月1日、薄型テレビ「AQUOS」のAndroid TV搭載モデルでソフトウェアアップデートを実施した際、一部で再起動を繰り返す不具合が発生していると発表した。アップデートは中止。個別に訪問修理を行う。 対象機種は2019年7月以降に発売した4K液晶テレビと4K有機ELテレビの6シリーズ20機種。シャープはAndroid 10へのメジャーアップデートを1月31日に公開したが、一部で再起動を繰り返す不具合が発生した。Twitterでは利用者から「ピカピカして寝られない」といった声が上がっていた。 原因は分かっていない。シャープはソフトウェアアップデートを中止。再起動を繰り返す症状が発生しているテレビに対しては、保証期間にかかわらず出張修理で対応する。 テレビのソフトウェアアップデートは通常、放送波やネットワーク経由でデータをダウンロードして実施する。しかし今回のようにテレビが起動し
10月1日に適当に書き散らした文章(anond:20211001193856)が2週間以上してからTwitterでリツイートされているのを発見。 はてブを見るとまさかの500越えでびっくり。ブコメを一通り読んだが、言いたいことをわかってくれてるなという人もいれば、全然話がかみ合わないなという人、こんな視点があったのかという人もいて面白かった。 そのうえで、もうちょっと追加で書きたい気分になったので電気自動車の普及プロセスを考えるうえでケーススタディになりそうなディスプレイ産業の話をもう少し書いてみる。 なぜiPhoneXの有機EL採用のインパクトが大きかったのかブコメでも指摘があったが、iPhoneXの前にサムスンがGalaxyで有機EL採用していただろうという話。そのことは当然知っててiPhoneXで有機ELが普及したと書いたわけだけど、その理由はなぜか。 年間の携帯電話生産台数って、サ
カメラファンがみな注目しているシャープの「AQUOS R6」。何しろドイツが誇る老舗カメラ・レンズブランドのライカ(Leica)とコラボしたのである。 フィルム時代からのレンジファインダーカメラをデジタル化した「LEICA M」シリーズは(高価だけれども)人気だし、パナソニックやシグマが採用しているミラーレス一眼用のLマウントもライカが開発したマウントだし、スマホの世界にも早くから飛び込んでいて、Huaweiはライカブランドのレンズを搭載してカメラ性能がぐっと上がったし、パナソニックもライカブランドのレンズ(もともとデジタルカメラで協業している)を搭載した「LUMIX DMC-CM1」を出していた。 まあそんな世界的な信頼と実績と老舗のブランドのライカが今度はシャープと手を組んだのである。カメラ好きの間で話題にならないわけがない。しかもハイエンドコンデジと同じ「1型」の大きなセンサーを搭載
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