京都産業大学(京都市北区)2年の男子学生3人が、世界遺産のイタリア・フィレンツェ歴史地区にあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に落書きした問題で、同大学は17日、学生が夏休みにアルバイトでためた計1000ユーロ(約14万円)を大聖堂に寄付したことを明らかにした。大聖堂のミトラーノ館長からは「不幸な出来事がありましたが、彼らの心遣いは本当に素晴らしい」とのメールが届いたという。 同大学によると、3人は3月に観光で大聖堂を訪れた際に落書きし、落書きが発覚した6月下旬から停学2週間の処分を受けた。3人はその後、落書きの消去作業にかかわる意向を示したが、大聖堂側がすでに消去していたため、大学を通じて大聖堂側に自腹での寄付を打診。快諾を得たため今月15日に送金した。 3人は「今回のことでは多くのことを学びました。落書きしてしまったことは今でも後悔しています」という謝罪文も合わせて送ったという。