コンパクトな自動巻き機構と垂直クラッチの普及により、設計の自由度を増した機械式クロノグラフ。対して、古典的なスイングピニオン式クラッチと改良版のペラトン自動巻き機構を持ちつつも、フライバックと同軸積算計の併載に成功したクロノグラフもある。それが、IWCのCal.89000系だ。 Cal.89365 アクアタイマー向けにCal.89360の同軸積算計から12時間積算計を省いたムーブメント。丸穴車と角穴車を離すという設計により、フライバック機構と同軸積算計のスペースを無理なく捻出している。改良されたペラトン自動巻き機構は不動作角が約10°しかないためデスクワークにも向く。自動巻き(直径30mm)。38石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約68時間。フリースプラングテンプ。 フライバック機構の付加 クロノグラフ作動時にストップさせずにリセットを行うフライバック。仮にフライバックを使えるものに
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