まぎれもない名著です。僕はあまり人に本を勧めない性質ですが、これは自信を持って勧めれます。 謎の独立国家ソマリランド 作者: 高野秀行出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2013/02/19メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (68件) を見る先日やっと高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』を読了した。かなり分厚い本だが読むのが苦にならない本だった。それは、著者の難しい事を書かずに解りやすく書く力によるものだと思う。最近読んだ本で一番心に残った本なので感想を書きます。 まず、この本で心に残った言葉が以下である。これは深い、戦争が大嫌いになった日本はいいケンカの仕方を忘れているのかもしれない。 「ソマリランドの人間は戦争が好きなんだよ」一瞬聞き違いだと思った。「南部の人たちがすきなんでしょう?」と聞き直した。「ちがう。戦争好きなのはソマリランドの人