以前、「鳥取お台場巡り」という記事を書かせていただいた。台場といえば、すっかり東京の地名として定着したけれど、実は鳥取にもありますよ、という旨の記事だった。 しかし、台場があるのは東京や鳥取だけにとどまらない。さらに、兵庫県の明石市や、明石海峡を挟んだ対岸の淡路島、または大阪の堺市などにも存在するのだ。 今回は、そのような瀬戸内海沿岸の台場を巡ろうと思う。 (木村 岳人) まずは台場についての復習をざっくり そもそも台場とは、黒船が日本にやってきて開国を迫った江戸時代末期、それらの外国船を打ち払うべく、幕府や各藩が造営した砲台の事である。 東京のお台場には六ヶ所に砲台が設けられ、そのうち第三台場と第六台場が現存している。また鳥取では、鳥取藩が台場を八ヶ所に築いており、そのうち五ヶ所が史跡として整備されており、見学が可能だ。 とまぁ、こんな感じ。不要になって久しい事もあり、たいていは土塁(土