ビジネス書は何でもそうですが、 ・手引き書として読む ・興奮剤として読む のいずれかの理由で読むことが多い、と思われているでしょう。しかし実は ・代理体験する という目的で読むこともしばしばです。 これは小説、あるいは旅行記を読む場合に似ていると思います。モノに囲まれているアメリカ人が、どんどん持ち物を処分して、「100だけをもつルール」の中で生きることにしたらどんな気持ちになるかを、疑似体験するというわけです。 本を読める人間という生き物は便利です。これができなければすべては実地に経験するか、まったく経験できないかを選ばなければならなくなるでしょう。 まずはルール作り 持ち物を100個にするということになると、すぐしなければならないのは「ルールの設定」です。そもそも何を1個と数えるかを決めなければなりません。モノを厳密に1個1個数えるとしたら、100枚のコピー用紙を買っただけで他は全部捨