印刷 関連トピックスシャープ シャープは2012年にもイタリアの合弁会社の工場から米国に太陽電池を輸出する。米国では出力がメガワット級(メガは100万)の大規模な太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画が相次いでおり、ユーロ安も追い風に月内に量産を始めるイタリアの最新鋭工場を輸出拠点に位置づける。10年に買収した米国の太陽光発電開発事業者のリカレント・エナジー(カリフォルニア州)などを通じて販売を拡大する。世界規模で生産・販売網を見直し、赤字に陥っている太陽電池事業の早期黒字化を目指す。 シャープはイタリアの電力会社であるエネルの子会社、半導体メーカーの伊仏STマイクロエレクトロニクスとの3社合弁でカターニア市に薄膜太陽電池の工場を建設、近く量産を始める。数年内に最大で年産480メガワットまでの拡張を視野に入れる。主力の欧州市場は金融不安や各国の固定価格買い取り(FIT)制度見直しに伴う