2日、米上院の商業科学運輸委員会でトヨタ側証人に質問する委員長のロックフェラー上院議員=尾形聡彦撮影 【ワシントン=寺西和男、尾形聡彦】トヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)を巡る米上院の商業科学運輸委員会の2日の公聴会で、委員長のロックフェラー上院議員(民主)は、アクセルよりもブレーキを優先する装置を義務づけることを法制化する方針を明らかにした。またトヨタは、焦点になっている電子制御の不具合の有無を巡り、新たに外部機関に調査してもらう方針を示した。 義務づけるのは、「ブレーキオーバーライド」と呼ばれる仕組み。アクセルが踏まれた状態でも、ブレーキが同時に踏み込まれれば、電子制御を通じてブレーキが優先する。仮に、フロアマットにアクセルが引っかかるなどして車の急加速が起こっても、事故を防げる利点がある。トヨタは今回の問題を受けて安全対策を強化するため、今後世界で発売するすべてのモデ