アフリカ3原色に黒い星。祖国の国旗を身にまとったガーナの人々は、アフリカ勢初のベスト4を夢見ていた 【宇都宮徹壱】 大会22日目。今日からクオーターファイナルが始まる。この日、ポートエリザベスではオランダ対ブラジル、そしてヨハネスブルクのサッカーシティではウルグアイ対ガーナというカードが組まれている。すでに日本代表は帰国しているので、ここから先のカード選びは心の赴くまま、気の向くまま。当初は、98年大会の準決勝以来となる前者に気持ちが傾いていたのだが、よくよく考えてみると、アフリカ勢初の4強入りが期待させる後者の方に、よりバリュー(価値)が感じられるようになった。何しろ今大会は「アフリカ初のワールドカップ(W杯)である。ならば、やはりガーナが4強入りを果たし、アフリカ全土が歓喜する瞬間というものに立ち会うべきであろう。そんなわけでポートエリザベスのゲームは、サッカーシティのプレスルームでテ