大阪地検特捜部の元主任検事による押収資料改ざん事件で、大阪地裁の樋口裕晃(ひろあき)裁判長は29日、改ざんを隠したとして犯人隠避罪で起訴された前部長の大坪弘道被告(57)=懲戒免職=と、元副部長の佐賀元明被告(50)=同=の保釈決定に対する検察側の準抗告を棄却した。 大坪前部長と佐賀元副部長側は同日中に各1500万円の保釈保証金を納め、昨年10月1日の逮捕から約4カ月ぶりに保釈される見通し。2人は保釈後に記者会見を開き、改めて無罪を主張するとみられる。初公判の期日は決まっておらず、地裁で争点や証拠を絞り込む非公開の手続きが続いている。