不正に入手したIDとパスワード(PW)を使って東京外国語大(東京都府中市)の成績情報サイトをのぞき見したとして、警視庁は10日、同大国際社会学部2年の男(20)=埼玉県入間郡=を不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検し、発表した。 不正アクセスされた被害者の数が多いことなどから、同庁は起訴を求める「厳重処分」の意見をつけた。男は容疑を認め「成績の付け方に不満があった。他の人の成績と比べることで、自分の成績が正当に評価されているか確かめたかった」と話しているという。 サイバー犯罪対策課によると、男は昨年10月、成績を閲覧できる同大の学務情報システムサイトに、同大の学生55人のIDとPWを使ってログインし、55人の成績をのぞき見た疑いがある。 男は本物の学務情報サイトに似せた偽サイトを作り、教務課職員を装って学生計222人に「システムに不具合が起きた」とする誘導メールを送付。偽サイトに接続した