夫婦でフルマラソンを走り、2人の合計タイムの速さで世界一に――。そんな記録に挑んできた夫婦が福岡市中央区にいる。ともに会社員の佐藤健太さん(32)と妻紀子さん(33)。2月の東京マラソンを2人で励まし合いながら走り抜き、ギネス世界記録を突破。世界一の記録登録に向け、申請作業を進めている。 夜の大濠公園(同市中央区)などが共働きの2人の練習場だ。昨年7月に結婚。ランナー歴は紀子さんの方が長い。社会人になってから走り始めた健太さんに対し、中学から陸上一筋だった紀子さん。マラソンの自己ベストのタイムも、紀子さんの方が20秒ほど速い。 「結婚後は夫婦で晩酌するようになって、僕が悪い方に引っ張っちゃっているかな」と健太さんが言えば「でも、ビールの空き缶のゴミを出すのは新鮮」と紀子さんは笑う。おそろいのパーカ姿で走る2人の足にはしなやかな筋肉が躍る。