コンプトゥス(羅: computus、ラテン語で計算の意)は、キリスト教の教会暦における復活祭の日を算出することである。正式にはコンプトゥス・パスカーリス(羅: computus paschalis「復活祭計算」の意)という。この算出方法は中世で最も重要な計算の1つであったため、中世初期から現在に至るまで「コンプトゥス」といえば復活祭の日付の計算を意味した。 概要[編集] 毎年12月25日に祝うクリスマスなどとは異なり、復活祭は移動祝日という日付の固定しない祝日である。日本の春分の日のように春分点を天文計算によって決定する。ちなみにキリスト教の教会暦において春分の日は3月21日に固定されており、復活祭日の計算に欠かせない日である。 教会法、すなわち第1ニカイア公会議の決議では、「3月21日(暦上の春分の日)当日あるいはそれ以降の最初の暦上の満月(新月から数えて14日目)を過ぎたあとの最初の