IDC Japanとノークリサーチが先頃、国内中堅・中小企業におけるIT投資動向の調査結果を発表した。そこから見えてくるものとは――。 歯止めがかかりつつあるIT投資抑制傾向 景気の動きはなお厳しい情勢にあるが、回復への期待感は膨らみつつある。政府が先頃発表した4月の月例経済報告によると「景気は着実に持ち直してきているが、なお自律性は弱く、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある」という。 企業の業況については「改善している」とし、設備投資も下げ止まりつつあるというが、中小企業では先行きに慎重な見方がまだまだ根強いようだ。景気の持ち直しの動きに期待したいところだが、ここにきて、ギリシャの財政危機をきっかけにした欧州発の信用不安が世界の金融市場を大きく揺さぶっており、景気回復に水をさすのではないかと懸念されている。 こうした中で、企業のIT投資の動きは今後どうなっていくのか。特に国内の中堅・
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