昨年末に発表された「国民健康・栄養調査(2014年)」によると、世帯所得で生活習慣や歯の本数に違いがあるという。 本調査は厚生労働省が毎年実施しているもの。今回は、重点調査として世帯の所得を200万円未満、200万~600万円未満、600万円以上に分け、所得と生活習慣との関連を調べている。 その結果、世帯所得が600万円以上の男女に比べ、同200万円未満の男女は穀物摂取量(ご飯やパンなど)が多く、野菜や肉類の摂取量が有意に少ないことが判明した。 さらに食品を選択する際に重視するポイントを質問したところ、600万円未満の世帯は「おいしさ」「好み」「季節感」「栄養価」への関心が低く、全体に食に無頓着な傾向があった。手っ取り早く「量」で満腹感を得るため、主食やファストフードのみで食事を済ませていると推測される。 このほか、世帯所得が200万円未満の世帯の男女は、習慣的に喫煙している割合が