牛丼の具を毎日1回、3か月食べ続けても、健康リスクが増える兆しは見られなかった――。牛丼チェーン大手の「吉野家」を展開する吉野家ホールディングス(HD)が、牛丼は身体によくないというイメージを払拭するため、こんな研究結果を公表した。 しかし、実験の人数が少ないことや、吉野家自身によるものだったため、インターネット上では疑心暗鬼の声が飛び交っている。 1日1食で体重や体脂肪率「とくに変化は見られず」 実験は、東京都内で臨床試験などを行う医療機関「チヨダパラメディカルケアクリニック」が協力。2015年4~10月にかけて、吉野家が販売する「冷凍牛丼の具」とごはん(並盛にあたる茶碗約1.5杯分)を毎日1食、20~64歳の男女24人に食べてもらい、開始前と3か月後の身体の変化を調べた。 ここ数年、メタボリックシンドロームや生活習慣病が急増。その原因の一つが「日本人の食の欧米化」にあると指摘されている