業務系ならJava、Web系ならRubyなどの軽量言語---。10年以上続いたプログラミング言語選定の常識が今、覆りつつある。実装工程においてJavaの10倍の生産性を持ち、Rubyなどより手軽に高品質なアプリケーションを開発できる。そんな「関数型プログラミング言語」が実用期に入り、普及し始めている。 目次
![Javaはもう古い!次の主流は「関数型」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)
写真●新日鉄ソリューションズがOSSとして公開するスマートフォン/タブレット向けアプリケーション開発フレームワーク「hifive」の構成 新日鉄ソリューションズは2012年4月11日、「スマートデバイスソリューションセンター」を設置したと発表した。また同社が開発してきたHTML5準拠のスマートフォン/タブレット向けアプリケーション開発フレームワークをオープンソースソフトウエア(OSS)として公開することも明らかにした。 新日鉄ソリューションズでは、スマートデバイスの開発フレームワークやMDM(モバイルデバイス管理)ツールを提供してきた。「企業情報システムへのスマートデバイス本格導入時代が到来した」ことから、2012年4月1日付けで専門組織を設置したとしている。 開発フレームワークは同社のシステム研究開発センターで開発しているもの。名称は「hifive」。スマートデバイス固有の開発知識を必要
2011年11月14日、米シスコシステムズがとても興味深いレポートを発表した。「30歳未満の大学生および若手社会人の3人に1人が、仕事を選択する際には給与よりも、制約の少ないソーシャルメディアへのアクセス、自由なデバイス選択、柔軟な勤務形態を重視する」と答えているという。 レポートでは「モバイルネットワーク、デバイス選択の自由度、仕事とプライベートを一体化させたライフスタイルが、職場環境および企業文化を決定づける鍵」になっているとも報告している(発表資料、調査概要)。 やや乱暴な言い方をすると、30歳未満の大学生および若手社会人の3人に1人は「職場でも自由にFacebookやTwitterを使いたい」「私物のスマートフォンやパソコンを仕事でも使いたい、あるいは仕事用のスマートフォンやパソコンを私用で使いたい」ということだ。もちろん、こうしたことが許容されない業務があることを十分承知のうえで
筆者が日経ソフトウエアに異動してきたのは5年前。当時、日経ソフトウエアで「データベースを学ぶ企画」と言えば、米OracleのOracle DatabaseやMySQL、米MicrosoftのSQL Serverを中心に取り上げるものだった。 これらはみな、リレーショナルモデルという理論をベースにしたリレーショナルデータベース管理システム(Relational Database Management System、RDBMS)である。一昔前ではRDBMSさえ理解しておけば、業務アプリケーションから個人向けのWebアプリケーションに至るまで、データベースを使ったアプリケーション開発に事欠くことはなかった。 スマホ&クラウドの普及で変化 あれから5年の月日が流れた今、急速に拡大するスマートフォン&クラウド市場によって、開発者が学ぶべきデータベースに変化が生じている。従来のRDBMSの知識に加えて
フレッツ光ユーザーは2011年6月8日、「Yahoo! Japan」や「Bing」といった著名サイトを閲覧できなくなる恐れがある――。IPv6を使ったインターネット接続をテストする「World IPv6 Day」を6月8日に控えて、日本マイクロソフトやヤフーなどが、ユーザーに注意を呼びかけている。 日本時間6月8日午前9時から9日午前8時59分まで実施されるWorld IPv6 Dayは、世界中のWebサービス事業者などが連携して、この日だけ各社のWebサイトをIPv6対応にするというイベントだ。米グーグルや米マイクロソフト、米フェイスブック、米ヤフーなどのほか、日本でもNECビッグローブ、NTTコミュニケーションズなどが参加を表明している。 しかし、NTT東日本とNTT西日本が提供する「フレッツ光」のユーザーは、World IPv6 Dayの期間中、参加企業のWebサイトを閲覧できなくな
Webブラウザとテキストエディタさえあれば、プログラミングして実行できるシンプルで手軽な言語――。それがJavaScriptが初めて登場してからしばらくの間、多くの人が抱いた印象でした。しかし、Ajaxの登場に伴う第2のブーム以降、ハードルが高くなったように感じられます。 その大きな理由の一つが、DOM(Document Object Model)に基づくJavaScriptプログラミングでしょう。DOMは、HTMLやXMLを構成する各要素に対して、プログラムからアクセスして内部の情報を取得・変更したり、機能を利用したりするためのAPI(Application Programming Interface)です。DOMを使うことによって、WebページをリロードせずにWebページを部分的に書き換えたり、HTMLドキュメントの構造を動的に変えたりといったことが可能になります。 DOMは便利な仕組
携帯電話業界の話題の中心といえば、スマートフォンである。ただ、そうはいっても現時点では従来型携帯電話のユーザー数の方が圧倒的に多く、NTTドコモだけでも数千万規模のマーケットが存在する。そしてこのマーケットに向けたモバイルアプリケーションが、iアプリに代表されるJavaアプリだ。 最近は、Java言語で開発されたモバイルアプリとして、Andorid向けのアプリを思い浮かべる人がいるかもしれない。もちろん、Androidの開発環境がJavaの標準パッケージをすべてサポートしているわけではなく、バーチャルマシンも独自であるため、「Java」とひとくくりにしてしまうのは語弊があるかもしれない。だが少なくとも開発にはJava言語を用いることができるため、iアプリなど携帯Javaアプリの開発者にとって、iPhoneよりもAndroidを身近に感じているのは確かだ。 携帯Javaアプリがターゲットとす
以前インタビューをした米ヘロク(Heroku運営会社)のジェームス・リンデンバウム氏(前CEO)から、サービス名のHeroku(ヘロク)は、「Hero(ヒーロー)」と「Hike(俳句)」の合成語だと聞いたことがあります。 そうだ。Herokuのミッションは、Rubyを使う開発者を「ヒーロー」にすることだ。 開発者は偉大なアイデアを思いついたら、それをRubyのプログラムにして、Herokuのプラットフォーム上に展開すればいい。そうすればそのアイデアは、すぐに実現可能になり、開発者はヒーローになれる。 従来、アイデアをWebアプリケーションという形にするためには、サーバーを購入したり、設定したり、管理したりする必要があった。HerokuのようなPaaSを使えば、これらの労力は一切不要になる。 PaaSとしてのHerokuの強みは、どこにありますか? Herokuを使う開発者は、三つのことに驚
言語を知らなくても簡単にAndroidアプリが作れる――。誰でもプログラマになれる“驚愕”の開発ツールが登場した。米Google社が提供する「App Inventor」だ。早速、開発のしやすさを体験してみた。 米Google社は2010年12月16日、Androidアプリを開発するためのツール「App Inventor」のベータ版を一般公開した。同年7月から登録者のみに提供していたものだ。ツールおよびWebサービス、Javaアプリの3つの組み合わせで実現している。 App Inventorの特徴は、プログラムをコーディングしなくても、Androidスマートフォンで動作するアプリが即席に作れること。パズルを組み合わせる感覚でプログラムを作成できる(図1)。Javaを知らない人でも、Androidスマートフォンを持っていれば、そのまま個人用のアプリが即製可能だ。
新日鉄と住友金属の合併は日本の産業の再編に波及? 節分の日である2月3日夕刻、ニュースをパソコンで見ていてびっくりした。 「新日鉄・住金 合併へ」と出ているではないか。そして、多くの記事には、巨大鉄鋼メーカー「アルセロール・ミタルの買収」への対抗か? と書かれていた。実際に2006年6月に世界最大手の鉄鋼メーカーであるミタル・スチールが第2位のアルセロールを(敵対的に)買収し、粗鋼生産量で新日鉄の3倍以上の巨大メーカー「アルセロール・ミタル」が誕生した時の衝撃は大きかった。その後、多くの日本鉄鋼メーカーは買収防衛策に走っており、鉄鋼メーカーのトップからその時の苦労談を聞かせてもらったこともある。 しかしながら、それは合併の理由のごく一部だと私は考える。今回の合併は、設備や研究開発への投資力、3社寡占状況にある鉄鋼石メーカーとの原料価格交渉力、そして自動車メーカーなどユーザーとの価格交渉力の
iOSがUIのベンチマーク、HTML5は時期尚早 iDeepソリューションズ 副社長執行役員兼CTO Jason W Cherry氏 iDeepソリューションズが開発した企業向けの会議支援システム「TeleOffice」(関連記事)は、クライアントとしてタッチ操作を前提とするiPhoneなどでの利用を当初から想定して開発された。同社は日本発のソフトウエアを世界展開する目標を掲げており(関連記事)、その開発体制にも特色がある。開発の指揮を執る同社副社長執行役員兼CTOのJason W Cherry氏に話を聞いた。(聞き手は大谷 晃司=ITpro) iDeepソリューションズでは、日本発のソフトウエアを世界展開することを目標に掲げている。その開発体制を教えてほしい。 開発は約50人体制をとっている。社員の国籍は様々だ。私は米国、当然日本人もいる。フィリピン人、中国人、インド人など様々な国から集
これは恐ろしい未来だと感じた。昨年末に国土交通省の国土計画局が公開した2050年の日本の国土についての予測データである。 「国土の長期展望に向けた検討の方向性について」と題された資料は、2050年には日本の国土の6割以上の地点で現在の半分以下に人口が減少し、21.6%は無居住化、つまり人が住んでいない状態になると予測する。 日本の総人口は2004年をピークに今後100年間で100年前(明治時代後半)の水準に戻っていく。2050年の人口は9515万人、2005年から約3300万人、25.5%の人口減になるという。 資料は、全国的な人口減少率を超えるペースで人口の減る地域が増えることを「地図」で示す。全国を「1km2ごと」に色分けした地図では、人口増を示す「赤色」の部分は東京圏と名古屋圏を中心にほんのわずか。大部分が人口減を示す寒色系に塗られている。 人口が半分以下になる地点は現在の居住地域の
米クラウドエンジンズは2011年2月2日、東京で記者向け発表会を開催し、USB接続のハードディスクなどを使ってパーソナルクラウド環境を簡単に構築できる小型デバイス「Pogoplug」(ポゴプラグ)を発売することを発表した(写真1)。 国内販売のパートナーシップ契約を結んでいるソフトバンクBBを通じて、インターネット通販のアマゾン(Amazon.co.jp)および量販店のソフマップ、ビックカメラ、ヨドバシカメラの3店舗の店頭で販売する。販売開始日は2月4日。価格はオープンだが、クラウドエンジンズでは店頭価格を9800円程度と予想している。 Pogoplugは、手のひらに載る小型の弁当箱ほどのサイズに、OSや各種サーバー機能、ネットワークおよびクラウドへの接続機能などを詰め込んだ多機能デバイス(写真2)。本体前面に1ポート、背面に3ポートの合計4ポート搭載するUSB2.0ポートにUSB接続のハ
情報処理推進機構(IPA)は2011年1月31日、プログラミング言語RubyおよびWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」の利用方法やプログラミング技法、最新動向などを遠隔からグループ学習するための教材と実習環境「Ruby研修用コンテンツ」を無償公開した。 実習環境は、IPAが提供しているインターネットを通じたオープンソースソフトウエア(OSS)実証評価環境「OSSオープン・ラボ」のサービスメニューの一つとして提供される。利用するには、OSSオープン・ラボの利用予約が必要となる。研修実施担当者が、同ラボのWebページ下部に記載されたメールアドレスあてに、予定人数や研修会場の場所と回線種別、実施予定日などを記入して申し込むことで利用できる。研修当日は、受講者ごとにラボ側で仮想OSが用意され、受講者はWebブラウザでアクセスしてコンテンツを利用する(図)。 Rubyを
2010年10月から12月にかけて例年になく講演依頼がたくさんあり、11回の講演をこなした。その中で山場だったのが11月11日、12日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されたNECのプライベート展示会「iEXPO2010」での講演だ。「次世代WAN、iPad/iPhoneで革新する企業ネットワーク」と題した講演は、1カ月以上前に満席になっていた。 講演は、話しはじめが大事だ。話す側と聞く側の気分がさっと盛り上がって、講師である筆者は楽しく話せ、聞いていただくお客様は面白く聞けるムードを作りあげるのだ。 この講演での最初の一言は決めていた。「皆さん、私と同じ今の時間にサッカー日本代表の岡田前監督が講演しているのを知っていますか?」(ほとんどの方が手を挙げた)。「岡ちゃんの話より私の話の方が面白いに決まっているので、この講演を選択した皆さんは大正解です」(笑い)。岡田前監督の集客力が桁違
Hadoopは、グーグルが検索エンジン用に開発したバッチ処理システムを基に開発された、オープンソースソフトだ。グーグルが開発した分散ファイルシステム「Google File System(GFS)」を模した「Hadoop Distributed File System(HD FS)」と、データ処理機構「MapReduce」を模した「Hadoop MapReduce」で構成する。 米国では米VISAや米JPモルガン・チェースのような大手金融機関が、バッチ処理にHadoopを使用する。 そのHadoopがいよいよ、日本企業でも使われ始めた。例えば楽天は、ある商品に対するお薦め商品をリストアップする「レコメンド処理」にHadoopを使用する。NTTデータは、全国の渋滞情報をリアルタイムに可視化するシステムの構築にHadoopを採用した。三菱UFJインフォメーションテクノロジーもHadoopを使っ
日経LinuxとITproは、総計約700項目のHTML/スクリプト言語リファレンスを公開しました。「HTML」(295項目)、「CSS」(73項目)、「Dynamic HTML」(98項目)、「JavaScript」(295項目)、「Perl」(125項目)あわせて698項目。各項目にサンプルコードを掲載しており、コピーし貼り付けてすぐにお使いいただけます。JavaScriptは「この用例を実行する」という文字をクリックすれば、その場でサンプルコードを実行してみることもできます。 ファンレンスを使いこなすための記事や、「JavaScript入門」「Perlの使い方入門」「CSSの基本」「Linuxコマンド道場」「シェル・スクリプト工房」といった入門記事もご用意しました。 これらのリファレンスはここ2~3年かけて作成してきたものです。そのため一部に内容の古いものもありますが、順次更新してい
米国生まれの個人向けクラウドサービス「Evernote」が今、日本で急速に経済圏を形成しつつある。 Evernoteは文書、写真、音声、動画など種別を問わず様々なファイルを保存でき、後から検索しやすいように整理してくれるサービス。スマートフォンをはじめ、様々な端末から参照できる個人向けのクラウドサービスだ。 単純に保管するだけではない。例えば、名刺や書類を撮影して保存しておけば、サーバー上で文字を認識し、後からキーワードで検索可能になる。有償版と無償版があり、保存できるファイル形式や検索機能、保存可能な容量が異なる。有償版は月額5ドル、もしくは年間45ドルだ。 米エバーノートの設立は2006年8月。「Evernote」のベータ版を開始したのは2008年6月だ。約2年で約450万人の会員を獲得するその成長力には凄まじいものがある。米国に次いで利用者の多い国が日本ということもあり、NTT東西、
米アップルの多機能携帯端末「iPad」の登場をきっかけに、多くの本や雑誌が続々と電子化されている。さらに印刷会社や流通会社、通信事業者から端末メーカーまで、多くの企業が電子書籍をキーワードに提携などを発表。2010年はまさに電子書籍元年といった様相を呈している。 ここでいう電子書籍とは、おおよそ従来の紙でできた本や雑誌を電子化したものを指す。つまり紙の延長である。筆者は正直なところ、単なる紙の延長であるなら、読むときは紙のままでいいと思っている。ただ保管時のことを考えたり、検索性を考慮したりしたとき、電子版を手元に置いておきたいとも感じる。 一方、同じiPadの登場をきっかけに、紙の書籍の延長とは一線を画す動きも出てきている。電子化することで、これまでにない新しい“本”の形を追求する---紙の制約を乗り越え、本の枠組みを超えた「オルタナティブ電子書籍」とも言うべき新メディアの胎動が感じられ
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