12月11日文学部新館第2講義室にて講演会「女性が野宿者でいるってどんなこと?」(主催:路上と大学を考える会―むすぶ)が開かれた。文学研究科社会学教室で女性野宿者について研究し、自らも野宿者支援の活動に携わったことがある丸山里美さんが、日本の女性野宿者について語った。 まず丸山さんはホームレスの定義について①屋根無し(野宿者)、②家無し(シェルター等)、③不安定居住(居候、スクウォッター)といった区分があり、このうちどこまでをホームレスに含めるのかは国によってまちまちであり、日本では①のみがホームレスとされているとした。 次に日本ではホームレスで女性の占める割合が3パーセントと、3割程度を女性が占める欧米に比べきわめて低い事実に触れ、その原因として女性の社会的地位が低いためにそもそも世帯主が形成されにくいといった社会的条件により「貧困の女性化」が顕在化しにくい土壌があることを挙げた。 また
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