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ブックマーク / kingfish.hatenablog.com (13)

  • 〈主体〉のゆくえ - 本と奇妙な煙

    カント『純粋理性批判』 日で最初に「Subject」と格闘した西周 1922年末アインシュタイン来日 フォイエルバッハ・テーゼ 師・西田の先を行った三木清 sub(下に)+ject(投げる)という意味になる“subject”が何故に「主体」と訳されているかという話。 アウトラインだけざっくり引用するので、肝心の難しい話は現物を読んで下さい。 〈主体〉のゆくえ-日近代思想史への一視角 (講談社選書メチエ) 作者:小林 敏明発売日: 2010/10/08メディア: 単行(ソフトカバー) カント『純粋理性批判』 いまやSubjektの新たな意味が明らかだろう。デカルトの出発点となった「我思う」の「我=Ich」がここで「Subjekt」と等置されているのである。かつては対象の元または奥にあって、それを成立させている規定不可能なもの、それが「真にあるもの」としての「実体」であった。だが、いまや

    〈主体〉のゆくえ - 本と奇妙な煙
    sarutora
    sarutora 2010/11/20
  • 自律的に描画する「アーロン」 - 本と奇妙な煙

    ルールで描いてみる 画家と鑑賞者 機械により芸術思考過程が明確に 自己定義 変換ソフトとはちがうのだよ マークがイメージとして機能するには 第一歩:閉じた輪郭 表象ではなく喚起 「生み出すのにその人は何をしているか」 変換じゃない、認知プロセスが問題なんだ ポール・ヴァレリー 表紙に使われている絵を自律的に描く(100回描けば100枚の違う絵ができる)「アーロン」をプログラミングした画家ハロルド・コーエンについて書かれた。 コンピュータ画家アーロンの誕生―芸術創造のプログラミング 作者:パメラ マコーダックメディア: 単行 google:image:aaron Cohen Haroldで画像検索すればどんなものかわかりますが、一応線画を一枚貼付。 ルールで描いてみる コーエンは「意味と表象」という基的な関心から離れ、ルールによって事物がいかに配置されるかという問題に取りつかれるように

    自律的に描画する「アーロン」 - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2010/03/13
  • 「靖国」上映中止をめぐって - 本と奇妙な煙

    「靖国」上映中止をうけての会見、対談、鼎談 映画「靖国」上映中止をめぐる大議論 (TSUKURU BOOKS) 作者: 森達也,鈴木邦男,宮台真司,他出版社/メーカー: 創出版発売日: 2008/06/26メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る右翼活動40年の俺がついていながら上映中止となって正直スマナンダと鈴木邦夫。「全ての責任は僕にあるが」 言論の場が与えられたら、街宣なんかやらなくていいんです。(略) 皆さんも映画館の前に行って、右翼が来たらマイクを突き付けたらいいんですよ。 そしたら、信念のある、当に思想でやってる右翼であれば(略)「ありがたい」と思って堂々と議論するでしょう。ただ嫌がらせで来ている人ならば、とてもじゃないけどイヤだと言って帰るでしょう。そういうことを皆さんがきちんとやっていただければいいと思います

    「靖国」上映中止をめぐって - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2009/08/22
  • 高橋源一郎が映画「靖国」を斬る - 本と奇妙な煙

    刀鍛冶の刈谷さんに監督は質問するのだが 不満 「小泉参拝をどう思う」と逆質問。 訊問調書なんか作っちゃダメだ 他人とコミュニケートすること 軍服で靖国に集う人達 文学界六月号『ニッポンの小説』。 高橋源一郎が映画「靖国」を表現として駄目だと斬っている。(「靖国」で辿り着いて、なおかつ高橋源一郎を知らない人の為に説明すると、高橋さんは靖国とか九条改正には反対の立場) 1.古い、と感じた。 2.狭い、と感じた。 3.歴史、というものは、そんなにつまらないものなのか、と感じた。 7.自分に関係ないものを見ないことにしている人の視線を感じた。その結果、世界のほとんどは、自分とは無関係になるのに。 (略) 9.これらすべてをまとめていうと、自由ではない、と思った(感じた)ことになる。これを作った人は、おそらく、漠然と、「自由」のようなもの、を求めて作ったのではないか。ところが、できたものは、その人が

    高橋源一郎が映画「靖国」を斬る - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2009/08/22
    『靖国』の評価は別として正直言って好きじゃない文。とくに>いくらなんでも、彼女にだって~ずっと明晰そうな人だから<こういうところが文体も含めて内田樹ぽくて好きじゃない
  • 坂本龍一、中二病、男気、確執 - 本と奇妙な煙

    ドビュッシー ロックとケージ 山下達郎 死 千のナイフ サカモト、大地に立つ 復讐の「CUE」 矢野顕子 甘粕 険悪なYMO「再生」 音楽は自由にする 作者:坂龍一発売日: 2009/02/26メディア: 単行 ドビュッシー [中二で弦楽四重奏を聴いて衝撃] あまりに夢中になってドビュッシーに共感して、自我が溶け合ってくるというか、もうずっと昔に死んでしまっているドビュッシーのことが自分のことのように思えてきた。自分はドビュッシーの生まれ変わりのような気がしたんです。おれはなんでこんなところに住んでいるのか、どうして日語をしゃべっているのか、なんて思うぐらい。ドビュッシーの筆跡をまねて、帳面何ページにもわたってサインの練習をしたりもした。 (略) [ちょっと中二病。のちに、戦メリ・カンヌ祭後、現地に残り『気狂いピエロ』気分を満喫、「ドビュッシーもこんな風景を見ていたのか」と思ったりす

    坂本龍一、中二病、男気、確執 - 本と奇妙な煙
  • マイルス・新ジャケ - 本と奇妙な煙

    狂人の太鼓 作者: リンドウォード,Lynd Ward出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2002/10/01メディア: 単行 クリック: 8回この商品を含むブログ (13件) を見る上記から“Miles Davis”ジャケに使えそうな画像を。これ以外にも鬼気迫るマイルス顔多数。 鬼気迫ると言えば卓球女子団体香港戦のヒラノさんがまさに鬼気迫っていて口を尖らせ相手を睨みつけ時任オニ三郎状態。すごいなあこのヒトいつもこんな風なのだろうかと思っていたら、韓国戦ではサヤカのままであっさり負けていた。とりあえずチェジウ主演で「タン・イェソ物語」ドラマ化キボンヌ。日に帰化してくれたらよかったのに。四年後はカスミも加わるのでルックス的にも最強じゃないですか、ジャパーン。試合観れなかったけど、ミャオミャオも健在でした。 ↓クリックすると大きくなります。

    マイルス・新ジャケ - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2008/08/19
    マイルス新ジャケ以外に見えない!wwww でもこの本おもしろそうだなあ
  • 電話番号は誰のものなのか。 - 本と奇妙な煙

    交換手が加入者のメッセージを盗み聞き 定額制 電話番号は誰のものなのか。 「カッツ対連邦政府」訴訟 個人データ保護―イノベーションによるプライバシー像の変容 作者: 名和小太郎 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2008/03/20 メディア: 単行 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を見る 交換手が加入者のメッセージを盗み聞き 電話技術は既存の電信事業者からは冷淡に扱われた。彼らはすでに通信事業に巨額の投資をしていたからである。(略) [当然最初はビジネス向け狙いの事業だったが、職場家庭間、家庭相互間に需要があった] 20世紀になってからであるが、シアトルの電話事業者が市場調査のつもりで顧客のメッセージを盗み聞きした記録がある。これによると、事業所間が20%、事業所家庭間が20%であるのに対して、家庭間が45%を占めていた。 (略) 問題は交換手が

    電話番号は誰のものなのか。 - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2008/06/30
    「プライバシー」の問題
  • VIVA!ムツゴロウ - 本と奇妙な煙

    畑さんをヘンなおじさん扱いしてる奴は死んだ方がいいと思うoleです。 BRUTUS (ブルータス) 2008年 3/1号 [雑誌] 出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2008/02/15メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 54回この商品を含むブログ (50件) を見るちんけな犬を開陳している電通セレブ、犬に噛まれろ! 島尾家の雑種を「ミックス」と表記するファックな言語感覚。oleだったら怒るよ。そんなゴミ特集の中で光を放つムツゴロウ談話。やっぱりホンモノは違うのでDEATH。 犬の幸せのために、なんて言う愛犬家がいますけれども、もともと犬に幸せなんていう抽象概念はないんですよ。人間が作り出した、人間のための社会的な概念だと私は思っています。広いところでのびのび暮らして、走り回っていたらさぞや幸せだろうってね。でも私は違うよーって思うんです。(略)例えば6畳ひと間でだって、セ

    VIVA!ムツゴロウ - 本と奇妙な煙
    sarutora
    sarutora 2008/03/11
    >犬の幸せのために、なんて言う愛犬家がいますけれども、もともと犬に幸せなんていう抽象概念はないんですよ。人間が作り出した、人間のための社会的な概念だと私は思っています。
  • 森達也「死刑」・その2 - 本と奇妙な煙

    現場職員の見方や傷付き方 教誨師 1971年の処刑 廃止派から存置派へ 光市事件遺族からの手紙 前日のつづき。 死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う 作者: 森達也 出版社/メーカー: 朝日出版社 発売日: 2008/01/10 メディア: 単行 購入: 12人 クリック: 399回 この商品を含むブログ (186件) を見る 現場職員の見方や傷付き方 死刑執行が評価ポンイトとなる所長等幹部と現場職員では見方や傷付き方がちがう 「刑務官に課せられる仕事は、いつ執行命令が来ても執行できるようにしておくことです。要するに自殺させないこと、病気にさせないこと、狂わせないこと。だから毎日死刑囚たちと顔を突き合わせて、……寝顔だって見ますから。当たり前だけど、執行の指令をする幹部たちとは意識が違います。ほとんどの死刑囚は最初は気持ちが荒んでいますから、時には慰めたり、叱りもするし、

    森達也「死刑」・その2 - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2008/02/07
  • チェット・ベイカーと麻薬 - 本と奇妙な煙

    これまた版画ネタを探索中に目についた部分を。 ジャズ100年史 作者: ロイカー,Roy Carr,広瀬真之出版社/メーカー: シンコーミュージック発売日: 1998/12/10メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見るチェット・ベイカー語る 僕を写したこういう初期[50年代]の写真を見ると…(略)モダンだ、かっこいいよ、映画スターかもな。いい男だよ。 たぶん、中には僕がやってると思ってる人がいるだろう…麻薬とかいろいろさ。でも、初期のこの頃はキレイなもんだよ…何も知らなかった。バードのところで演奏してた頃は、そう彼とツアーをやってたんだ。すごく保護者的でね。まるで兄貴さ、父親的でさえあったよ。麻薬のことはいつも僕に警告し続けてた、自分みたいになっちゃいけないんだって言ってね。僕に近づいてくる奴がいると、当に怒り狂ったよ。ある時なんか、殺さんばかりだった。 (略) でも、さ

    チェット・ベイカーと麻薬 - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2007/07/13
    ふーむ、全部興味深い
  • NGOはネオリベのトロイの木馬 - 本と奇妙な煙

    NGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬」 IMFネオリベ化のきっかけ リベラリズムとネオリベラリズムとの決定的な違い ネオリベラリズムとは何か 作者:デヴィッド ハーヴェイ青土社Amazon NGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬」 必要に迫られた個人の多くは、自らの権利を追求する財政的資源を持たないものだから、こうした理想を表明する唯一の手段は、代わりに利益を追求してくれる代弁者集団を形成することだ。そうした集団やNGOの興隆も人権言説と同様、1980年あたりからネオリベラルな転換とともに目だって増えてきた傾向である。NGOも多くの場合、国家が社会的寄与活動から撤退した空白に乗りこんできたのであって、それがNGOによる民営化プロセスとも言えるものとなり、さらに国家の社会的活動からの撤退を加速することになった。よってNGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬

    NGOはネオリベのトロイの木馬 - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2007/04/20
    >NGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬」としても機能する…自ら語ることのできない者たちになりかわって語ろうとし、そうした者たちの利害を定義してしまおうとさえする etc.
  • 偉大なるジャズメンとの対話 - 本と奇妙な煙

    偉大なるジャズメンとの対話 22人のジャズメンが語る、ジャズの真実22話 作者: 神舘和典出版社/メーカー: YMM発売日: 2003/08/07メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見るソニー・ロリンズ 昔、50年代のころのことだけど、ジャズという音楽は、今ほど認められていなかったんだよ。ビジネスとしても成立していなかった。「ビジネスとして成り立たないようなビジネス」だったわけなんだ。ジャズに興味を持ってくれる人なんていなかった。 私たちは、すごく小さなグループで活動していた。その小さなグループの中では、みんなが仲間で、家族で、友人だったんだ。 ジャズは世界から認められていなかったから、その小さなグループで力を合わせて、世界と対立している。言ってみれば、一人一人が独立した事業家で、その事業家が集まって一つの共同体を作っている。そういう状況だったのだよ。その

    偉大なるジャズメンとの対話 - 本と奇妙な煙
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    sarutora 2007/03/13
    >50年代のニューヨークのジャズなんて、今、君たちが思っているようなきらびやかなものではなかった(ロリンズ談) なんだ、今の日本のジャズとかわらないやああははは
  • 評伝ウェイン・ショーター・その2 - 本と奇妙な煙

    最初は物欲から ハンコック経由でまずが 三日教えを説かれ正堂へ。 ジョーとジャコの戦いを仲裁 ミルトン・ナシメント コメディ映画になりそうな、ティナ・ターナー 実話マイルス小話 悪者役のザビヌル 前日のつづき。 フット・プリンツ 作者: ミシェル・マーサー 出版社/メーカー: 潮出版社 発売日: 2006/11/01 メディア: 単行(ソフトカバー) 購入: 6人 クリック: 58回 この商品を含むブログ (8件) を見る 「そーか」の魔の手が迫る。 再婚してできた娘が障害児。友人のハービー・ハンコックが自身のバンドのベース経由で入信 ステージのあと、バックステージでハービーはバスターを捕まえると、こう言った。「新しい哲学か何かにはまっているって聞いたんだけど、ほんと?そのおかげであんなすごいベースが弾けるっていうのなら、僕もぜひ、そいつを知りたいんだけど」。バスターは鷹揚に微笑むと

    評伝ウェイン・ショーター・その2 - 本と奇妙な煙
    sarutora
    sarutora 2006/12/19
    うわー(笑)ナンミョー話てんこ盛り!(潮出版)バスターウィリアムス経由だったか。ベニーモーピンだと勘違いしてた。
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