上関原発建設計画(中国電力)をめぐって住民の反対運動が続いている山口県上関町で三月一九日、柏原重海町長が中電からの田ノ浦海岸占用許可の更新申請を受諾していたことが明らかになった。 清水敏保町議が、東京電力福島第一原発事故の状況や国と県の情勢などを考えれば「現段階では田ノ浦海岸の占用許可の更新を認めるべきでない」と、町長の見解を質すと、町長は「三月六日に中電に田ノ浦海岸の占用許可を更新した」と答弁。国の動向が不透明なことや、公有水面埋立免許が現時点では効力を有していることなどを挙げ「法律規則に則って審査し、職員とも相談した結果、許可しない理由が見当たらない」と説明した。今秋期限が切れる公有水面埋立免許の更新を県が認めなければ海岸占用許可も自動消滅するので「占用許可で上関原発計画がどうなるものでもない」とも発言。 田ノ浦では二〇〇九年秋以降、対岸の祝島をはじめ原発計画に抗う周辺住民らと中電の激
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