厚生労働省が九日に発表した二〇一五年夏季賞与の結果によると、一人平均の賞与(従業員五人以上の事業所)は、昨夏に比べ2・8%減の三十五万六千七百九十一円と、二年ぶりにマイナスとなった。 昨夏に比べてパートタイム労働者が4%超増えた。厚労省は「パートや高齢者の再雇用が増え、一人当たりの賞与額を押し下げたことが一因だ」と分析している。集計は賞与の支給がなかったパートらも対象にしている。 減少幅が大きかった主な業種は、卸売り・小売りの6・5%減(二十九万六千百二十円)や製造の3・3%減(四十九万四千七百七十七円)で、逆に学術研究は9・4%増えて六十一万二千百七十九円、建設は6・0%増の四十一万三千二百八十七円だった。