そのフェスは”ジャズフェス”というのに案外ジャズ奏者のパフォーマンスは多くない。 数年前に友人Sに連れられて行ったのが最初だった。 当時はまだジャズにそれほど関心がなく、ただただ「なんだかカッコいいなぁ」と思ったり、ひたすら「ビールうめえなぁ」と思ったりしただけだった。 一変、今回はとある旅(詳しくは 国境は別れの顔 - ライ麦畑で叫ばせて を参照願いたい)以降ジャズは好きになっていたし、さらに目当ての演奏もあったしで前回とはまた違った心意気で会場に足を運んだ。 その目当てというのはある後輩の演奏だった。 彼女はなんでもゴスペルサークルなるものに所属しており、今回のフェスでも選考を通過して歌えることになったというのだ。 これは早速ジャズではないのだが、ゴスペルというものを生で真剣に聴くのは初めてだったし、日々熱心に練習する後輩の歌がどんなのか心惹かれたので、喜んで拝聴させていただくことにし