生活困窮者を「無料・低額宿泊所」などに収容し生活保護費を搾取する「貧困ビジネス」問題に取り組む「反貧困ネットワーク埼玉」が9日、川口市の複合施設「キュポ・ラ」で「無料相談会」を開いた。同ネットワークは「入所者は高額な住居費などを徴収され、就職活動もままならない状態」と指摘。この日も、保護費全額を施設側に渡しているにもかかわらず、劣悪な生活を強いられて逃げ出した男性が相談に訪れた。【鴇沢哲雄】 同ネットワークによると、さいたま市や川口市などには「無料・低額宿泊所」があり、生活保護受給者らが共同生活を送っている。路上生活者などに声をかけて宿泊所に入れ、保護費を受給させるケースも後を絶たないという。そのため、同ネットワークは保護費支給日に市役所周辺でチラシを配り、相談会への来場を呼びかけていた。この日は5人が相談に訪れた。 この記事は有料記事です。 残り445文字(全文809文字)