史上最強と謳われるバルセロナが、さらなる高みに 到達しようとしている。そのきっかけとなったのが、 指揮官主導による2つの変化。だが、誰もその真意を掴めない。 何故3-4-3を導入し、何故セスクを獲ったのか――。 その謎解きの手掛かりは、彼の“ルーツ”にあった。 バルセロナの監督ジョゼップ・グアルディオラをよく知る者は口を揃える。 1日24時間サッカーのことを考えていると。あれは病気だと。 現チームの中でグアルディオラと過ごしてきた時間が最も長いシャビ・エルナンデスは、ロッカールームを共にしていた頃を振り返る。 「僕のキャリアの中で『本当にサッカーが好きなんだな』と思った選手は何人かいる。リバウド('97年~'02年に在籍。'99年にバロンドール受賞)とかね。でも、このスポーツのありとあらゆる側面に留意し、どんな些細なことも見逃さなかったのは“ペップ”だけだった」 バルサの強さの秘密である。