MRIインターナショナルの会報「VIMO」。昨年3月から、著名人が表紙を飾るようになった 顧客から集めた約1300億円を消失させた疑いがある資産運用会社「MRIインターナショナル」(本社・米ネバダ州)が、昨年3月から、顧客向け冊子に著名人のインタビューを掲載していたことがわかった。証券取引等監視委員会の調べでは、MRIは2011年以降、資産の運用実績がない。資金繰りに困る中、出資者を安心させる方策だった可能性がある。 冊子は、年4回発行の会報「VIMO(ヴィーモ)」。「Valuable Information for MRI Member Only」の略で、「貴重な情報をメンバーの皆様だけに」との意味だという。 15ページのオールカラーで、昨年3月の41号から今年3月の45号にかけて、宇宙飛行士の毛利衛(まもる)、雅楽師の東儀(とうぎ)秀樹、アルピニストの野口健、女優の草刈民代、歌舞