「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)を運営する壱番屋が、三井物産と組み、インドに進出する。壱番屋にとって、インドは「カレーの本場で特別な国。昔から進出を考えていた」(壱番屋の経営企画室)。悲願の進出だ。しかし、今回の進出スキームの話を持ちかけたのは、壱番屋ではなく三井物産。三井物産がインドでカレーに挑戦する狙いとは――。 進出にあたり、6月28日にインドで共同出資会社を設立した。資本金は約3億円で、三井物産のシンガポールの現地法人が60%、壱番屋が40%を出資する。三井物産が合弁会社の経営権などでインドでの知見を生かし、壱番屋は店舗運営や商品開発などを担当する。 出資比率を見ると、三井物産が主導であることがわかる。しかし、三井物産はインドで外食事業を展開したことがない。日本でも外食事業を展開しているイメージを持つ読者は少ないだろう。なぜ三井物産がインドでココイチを展開するのか。 その