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ブックマーク / seijotcp.hatenablog.com (35)

  • 「保守速報」裁判の地裁判決と、「まとめサイト」の今後 - 荻上式BLOG

    2017年11月16日。京都地裁で、ライターの李信恵氏が、まとめサイト「保守速報」を相手取って訴えた裁判の判決が出た。李信恵氏が原告となり、「保守速報」が被告となったこの裁判では、「保守速報」に対し、200万円の支払いを命じるという判決がひとまずでた。 この判決で確定というわけではないため、今後、高裁などでどういった判断が下されるのかを見守りたい。というのもこの裁判は、今後「まとめサイト」の法的責任をどのように位置づけるかという重要な参考事例となりうるためだ。 以下、判決文から、原告と被告双方の主張と、それに対して地裁がどのような判断を行ったのか、気になった論点を自分なりに要約していきたい。 争点1:原告の権利を侵害しているか 【原告の主張】 「朝鮮の工作員」「キチガイ」「寄生虫」「ゴキブリ」「ヒトモドキ」「クソアマ」「ババア」「ブサイク」「鏡見ろ」「死ね」などの数多くの書き込みが、名誉毀

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  • 義理の祖父に、特攻隊「伏龍」について聞いてきた - 荻上式BLOG

    今年の8月15日、16日に帰省しまして。その際、義理の祖父に、戦争中の話を色々聞かせてもらいました。帰る前から、「レコーダー持っていくから、戦争のことを聞かせてほしい」と伝えていたら、色々と資料も用意してくれていました。ありがたや。 義理の祖父は、「伏龍」の隊員でした。「伏龍」を簡単に表現すると、潜水服を着て、爆雷のついた竹槍を持ち、水中に潜って、近づいてきた敵に自爆攻撃をするというものです。「水際特攻隊」「幻の特攻兵器」「人間機雷」等、様々な異名がついています。その時に聞いた話は、TBSラジオで「人間機雷『伏龍』隊員だった義理の祖父との対話」と題して放送したのですが、貴重な証言だと思うので、放送したインタビュー部分の文字起こしを掲載したいと思います。 以下、文字起こしと、ごく簡単な補足のみ掲載。 1944年に予科練に入った チキ:TBSラジオでですね、家族に戦争体験を聴くという企画をやっ

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  • 2008-07-17

    2008年5月某日、渋谷にて美術家・黒瀬陽平さん(id:kaichoo)のインタビューを行いました。黒瀬さんといえば、ミニコミ『RH』の編集委員であり、『思想地図』に掲載された公募論文「キャラクターが、見ている ―アニメ表現論序説」などでも注目を集めている、「新進気鋭」という言葉がストレートに当てはまるような批評家です(黒瀬さんは1983年生まれ)。インタビューでは、『思想地図』論文の背景にある、黒瀬さんの問題意識や生い立ち、手法への意識などを中心にお話を伺いました。 『思想地図』論文を読んですぐに話を伺いにいったのですが、公開が少し遅れてしまいました。すみません。それでもなお、鮮度たっぷりなインタビューを、どうぞ一気にご覧くださいませ!(「インタビュアーのくせに喋りすぎ問題」は、今回は平気なはず!) ■プロローグ:『思想地図』論文への問い 渋谷のカフェにて 荻上:今回は、黒瀬さんが、その

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  • ブクマ工作らしきものを見た - 荻上式BLOG

    はてなブックマークランキングの上位9位と10位に、次のようなサイトがあがっていた。(画像はクリックで拡大可) 上位に政治系のサイトが入ることは珍しくないのだけれど、そのサイトのブックマーク(その2)を見てみたところ、どうも工作っぽい(1月20日分。ランキング上位に入れば、数千くらいはアクセス数が増える)。 複数のはてなアカウントでアダルトサイトをブックマークしている例は何度もみたことがあるけれど、政治ネタでここまで露骨なケースは始めて見た。下図のように、50個のアカウントすべてが同じサイトを次々にブクマしている。同じサイトが同じ順番でブクマされていていることから、おそらく一人で順番にアカウントをかえてブックマークしている可能性が高そう。 ちなみに、今のところブクマされているサイトの内容は、いずれも大阪府知事選挙に関するもの。橋下徹さんを高く評価するサイトと、熊谷貞俊さんに対してネガティブに

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  • 小谷野敦さんに実名を晒された件/および匿名と顕名の擁護 - 荻上式BLOG

    実名にこだわっておられるらしい小谷野敦さんが、以前予告していた通り、自分のブログで私の名に関する情報を公開している模様。その情報を受け、一部ブログや2ちゃんねる等で既に私の名が多数書き込まれています。「匿名批判は卑怯」という小谷野さんの「考え」を私に押し付けないでほしいと再三お願いし、エントリー公開後も削除するよう依頼のメールも送りましたが*1、聞き入れてはいただけなかったようです(しかも人は「ちょっとだけ明かすことにする」と、譲歩したつもりらしい。なんだこのりくつ)。メールの内容に間接的にであれ勝手に言及しないでくれとも言ったのですが、それも華麗にスルー。残念です。ちなみに私が書いたのは「ぐずぐず」ではなく「ぐだぐだ」です(笑)。 小谷野さんには、実名を晒さないようお願いした際、自分は顧客と直接やりとりをする立場であるため、名を書かれることで職場に何かしらの迷惑をかける可能性を懸

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  • 輝く未来の必要性について―『時をかける少女』を再度観て。 - 荻上式BLOG

    テレビで『時をかける少女』が放映されたので観た。以前も書いたように、この映画は「未来」に対して果てしなく超スーパーウルトラポジティブだ。でも、やっぱり「未来」は出来る限り、常に輝いていたほうがいいなと思った。 最近、しばしば「未来」についてよく考える。といっても、自分の今後の身の振り方とかそういうのとは違って、科学とかメディアとかコミュニケーションについての「未来」。暇なときに、未来年表 | 生活総研やNRI未来年表 2007-2020、JSTバーチャル科学館|未来技術年表などを眺めては、「未来」について思いを馳せてみる。 例えば未来年表 | 生活総研で「インド」とか検索してみると、2009年に「インドのアニメーション産業が9億5000万ドル(約1100億円)の規模に拡大する」とか、2010年に「インドの携帯電話契約者数が、国民の半数に相当する5億人に達する(毎月500万人が契約)」とか、

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  • 東浩紀+北田暁大『東京から考える』(NHKブックス) - 荻上式BLOG

    東浩紀+北田暁大『東京から考える』(NHKブックス) ともに1971年に生まれ、東京の郊外に育ち、同時期に現代思想の先例を受けた気鋭の論客二人の眼に、ポストモダン都市・東京の現在は、どのように映ったか。 シミュラークルの街・渋谷の変貌、郊外のセキュリティ化、下北沢や秋葉原の再開発に象徴される街の個性の喪失、足立区の就学支援、東京の東西格差、そして、ビッグ・シティを侵する新たなナショナリズム…… これらの考察を経て、リベラリズムの限界と可能性を論じる。 東京の光景を素材に、現代社会の諸問題を徹底討論!(表紙裏より) 若手知識人で最も注目を集めているふたり*1がタッグ*2を組んだ一冊。内容は非常に読みやすく、例えば北田暁大が2005年に上梓した宮台真司との対談『限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学』や、東浩紀が2003年に上梓した大澤真幸との対談『自由を考える―9・11以降の現代

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  • 全都道府県のVIPPERでブーン動画作ろうぜ! - 荻上式BLOG

    最後の秋葉原にワラタ。楽しそうだなぁ。 まとめサイト:http://www25.atwiki.jp/zenkokuboon/ 全都道府県撮影完了おめ!! ライバル。 すごいなぁ。 夢を信じてバージョン。上に出ていない地域も。 このほか、現行スレには様々なバージョンがアップされています。職人さん乙。 ID=uZjxxTTy0編集動画 http://www.youtube.com/watch?v=Td-Ix_l_Nas ID=CAL7pPnU0編集動画 http://www.youtube.com/watch?v=z1-Gt0VJNy4 ID=hv6Zq2500編集動画 http://www.youtube.com/watch?v=uJOZL3QXWfg ID=2FAPn1bM0編集動画 http://www.youtube.com/watch?v=r1m0q-SqbYg ID=UdXruQO

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  • 「GOGOHEAVEN!」にご注意!  - 荻上式BLOG

    あまりに露骨なので釣られる人なんてあまりいないと思うけど、一応。トラカレのサイドバーにも表示されている「はてな注目のURL」に、「GOGOHEAVEN!」というサイトがあがっている。 見れば分かると思うけれど、これはアダルト情報サイトをうたった架空請求サイトで、はてな内で頑張ってジサクジエンしている模様。これらのはてなダイアリーは「はてな利用規約」の第6条(禁止事項)、「1-4 詐欺行為」や「2-3 ポルノ、売春、風俗営業、これらに関連する内容の情報を開示する行為」にあたるんじゃないかなぁと思うので、このエントリーを後ではてなの中の人に質問してみようかなぁ*1。一応、以下が「GOGOHEAVEN!」の利用規約らしい。 ■利用規約 ・規約は利用規約を要約し運営者が提供する全てに適用されます「GOGOHEAVEN!」 (以下サービス)はGOGOHEAVEN!事務局(以下運営者)が提供・運営

  • 2007年に出る本 - 荻上式BLOG

    『出版ニュース』の2007年1月上・中旬合併号に、「アンケート 今年の執筆予定」が掲載されている。色々な知識人の方が答えていて面白い。昨年もちょっとだけ紹介したけど、今年も個人的に気になるものをいくつかメモメモ。 呉智英『マンガ狂につける薬TODAY』(メディアファクトリー、夏頃) 呉智英『言葉の常備薬』(双葉文庫、秋頃) 石原千秋『百年前の私たち』(講談社現代新書) 石原千秋『「入試国語」では何が問われているか』(新潮選書) 石原千秋『テクスト論の感性』(みすず書房) 石原千秋『村上春樹と自己神話』(光文社新書) 石原千秋『読むことのセクシュアリティー』(紀伊国屋書店) 石原千秋『学校空間を哲学する』(玉川大学出版部) 小松美彦『生命倫理を問い直す』 小松美彦『ギロチンの倫理学』 小松美彦『人は死をどのように捉えてきたか』 佐藤卓己『教育のメディア学』(NTT出版) 加藤典洋『考える人生

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  • ある作家さんの奇妙な情熱。 - 荻上式BLOG

    作家であるらしい古舘真さんという方が、はてなキーワード「ジェンダーフリー」から「ジェンダーフリーとは」を削除したがっているご様子。 そんな古舘真さんのブログに「他のジェンダーフリー一派が同室着替えを推奨していたとしても不思議は無い」とか書かれていて爆笑してしまった。「一派」って。「ルパン一味」みたいなノリなのだろうか。とりあえず、「不思議はない」と憶測で物を言う前にソースを元に検討して欲しいかなーと。ちなみに古館さんによれば、chikiは「ふざけた運動家」らしいです。「運動家」とか「一派」とか、不思議な言葉遣いをする人だなあ(chikiがふざけた人間であることは間違いないですが)。 調べてみたら、古館さんはwikipediaの編集合戦にもとても熱心な模様(その1、その2)。相当まとめサイトを消したいみたい。 その一方で、「中立的立場(ジェンダーフリーだが極端な肯定派も糾弾する良識派)」とし

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  • フランクフルター陰謀論2.0(ウソ) - 荻上式BLOG

    渋谷のBOOK1stにて、安倍氏ブレーン五人組の一人らしい中西輝政さんの『日人としてこれだけは知っておきたいこと』というがトップ10入りしていたので、立ち読みしていたら、一ヶ月ぶりに「フランクフルター陰謀論(笑)」に遭遇。その曰く、ジェンダーフリーはフランクフルト学派の革命戦術の一種だそうだ。Amazonのレビューでも、「占領政策に垣間見えるフランクフルト学派の暗躍や、著者が、最近あちこちで力説している”コミンテルンとシノミンテルン”と日の隠れマルクス主義者の共謀も紹介されています」などなど、好評価みたいです。もう好きにして。 中西さんは『諸君!』2005年7月号にて、「国連、知られざる誕生の秘密」という文章を載せていて(要旨はここで読めます)、での解説はそこでのフランクフルト学派の解説とほとんど同じだった。は買っていないので、そっちの方を引用してみる。 二十世紀以降、国民の多

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  • 「統計のウソを見破るカギ」の実践例。 - 荻上式BLOG

    林道義『家族の復権』をなんとなく読んでみた。瀬口典子さんが「『科学的』保守派言説を斬る! 生物人類学の視点から見た性差論争」で批判していた澤口俊之さんの主張をそのままひっぱってきて、特にモンゴロイドはネオテニー化が進んでいる(その分進化が進んでいるということらしい)のだから「しつけ」がなおのこと重要であると論じていたり、以前疑問を抱いたスウェーデンへのディスが掲載されていたりと、色々すごいなーと思って読んでいたら、次のような記述を発見して、全米、というか全細胞が震撼した。 「母性神話」とか「三歳児神話」という言葉で否定されてきた母性についても、若い女性のあいだに健全な母性感覚が戻ってきていると感じられる。たとえば、私の授業を受けている女子学生を対象に、次のようなアンケート調査をしてみた(二〇〇一年末に実地)。 応じたのは計235名。以下のような結果を得た(複数回答は不可、「その他」「無回答

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  • これはひどい教育論。 - 荻上式BLOG

    随分前からブックマークで話題になっていたようですが、今日ようやく「教育改革国民会議」の「子どもへの方策 教育改革国民会議第1分科会(第4回)一人一人が取り組む人間性教育の具体策(委員発言の概要」なるものを見た。 子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう 「ここで時代が変わった」「変わらないと日が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う 「しつけ3原則」の提唱・実施  甘えるな・他人に迷惑をかけるな・生かされて生きることを自覚せよ 国民会議の提言を広く国民に知らせるための積極的な活動 家庭教育について対話できる土壌をつくるため、企業やテレビと協力して古来の諺などを呼びかける 子育てにおいて必要な事項を決めた育児憲章を作る 家庭教育手帳の年度毎の更新、配布 義務教育年限の子どもの扶養控除額を100万円に引き上げる 出産後の親業教育の義務化

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  • フランクフルター陰謀論(笑)。 - 荻上式BLOG

    「フランクフルト学派の検索結果がアレゲすぎなんですが。」を読んで、ネタの宝庫『新・国民の油断』のことを思い出したので、やめりゃあいいのに再読してみた。再読したのはこんな感じの部分。 八木 宮台氏あたりがさかんに、学問的な粉飾を凝らしながらそんなことを言っていました。しかし、先ほど紹介したJ・S・ミルの自己決定に関する文章も、宮台氏は、子供には認められないという箇所は隠して使っていません。「性教協」の関係者も「自己決定」ということは言いますが、子供には自己決定させてはいけないというミルの警告の部分は隠しています。自分たちに都合のいい部分だけ、つまみいしているのです。 西尾 宮台氏が日歴史に傷を負わせた罪は大きいですね。 八木 宮台氏と山直英氏ら八人が共著を出しています。その「〈性の自己決定〉原論」(紀伊國屋書店、平成十年)というの中で山氏は、「誰もが「いつ、どこで、誰と」セックス

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  • 『永遠の法』を観てきました(笑)/ついでに手相占いの件も簡単レポ。 - 荻上式BLOG

    『永遠の法』という、ベストセラーが映画化した話題の超大作(なんちゃって)を、友人にチケットをもらったので観にいきました。まずはあらすじを。 【あらすじ】(東映HPより) 近未来。科学技術の最先端を学んでいる高校生・隆太(高2)は、同じ科学技術研究部の研究仲間パトリック(イギリス人の同級生)、ロベルト(ブラジル人の同級生)と共に、夏休みを利用してアメリカを訪れていた。そこでニューヨークの街角でシャーマン(霊媒師)の老女に偶然出会い、謎のメッセージを伝えられる。それは、発明王・エジソンが生前に研究していたという「霊界通信機」の設計方程式だった。 帰国後、隆太のガールフレンドである夕子も加わって、隆太の家の離れに作った秘密実験室に4人で霊界通信機を作り始める。実験をすすめるうちに、ついに霊界通信機から歌声が聞こえてきた。その声の主は私はエジソンだという。声は“危機”を訴えるが、途中で通信が途絶え

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  • 『バックラッシュ!』本日発売!  - 荻上式BLOG

    上野千鶴子さん、宮台真司さん、斎藤環さん、小谷真理さんなど、豪華な執筆陣が参加している期待の新刊、『バックラッシュ! ――なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』が日発売日を迎えました。昨日行われた発売カウントダウンチャットでは、「キャンペーンBLOG」管理人のchikiとmacskaはもちろんのこと、双風舎社長のid:leleleさんや、著者の後藤和智さん、瀬口典子さん、山口智美さんも参加され、多くの方と一緒にカウントダウンすることができました(参照)。ありがとうございます。 書店に並ぶのは配送の関係上月曜日以降となりますので、明日とかあさってとかに会社帰りや学校帰りにでも近くの大きな書店によってみてください(主な書店一覧)。渋谷のブックファースト4Fでは、「「バックラッシュ」のメカニズムと深層にせまる ――なぜ「ジェンダーフリー」は叩かれたのか?――」というブックフェアも予定されており

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  • ネット社会について考える本(じんぶんやごっこ)。 - 荻上式BLOG

    ◆宮台真司・神保哲生『ネット社会の未来像』(春秋社) 「丸激トークオンデマンド」 の書籍化第三弾。特に東浩紀さんとの鼎談は必読。なお、哲学者の東浩紀さんのもまたいずれも重要ですが、『InterCommunication』55号に掲載されている「情報社会を理解するためのキーワード20」が導入にはいいのではないかと。付録のイラストはwebで公開されています。また、「ised@glocom : 情報社会の倫理と設計についての学際的研究」もチェックされたし。 ◆北田暁大『嗤う日の「ナショナリズム」』(NHKブックス) 社会学者、北田暁大さんが「ロマン主義」「シニシズム」をキーワードに70年代以降のメディア状況と現代のコミュニケーション形式についてパラフレーズしている一冊。北田さんはその後も「繋がりの社会性」など、ルーマンを参照にしつつ重要な視点を提示しているので要チェック。 ◆佐々木俊尚『グー

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  • 成城トランスカレッジ! ―人文系NEWS & COLUMN― - 「福島瑞穂の迷言」という都市伝説について(事務所コメント付)

    突然ですが、皆さんは次のようなコピペを目にしたことがありますか? 何年か前の「朝まで生テレビ」での再現。 その日のテーマは「警察官の拳銃使用について」。 司会の田原総一郎と福島瑞穂の会話。 福島「警察官の拳銃使用は絶対反対。犯罪者と言えども 人権はある訳ですしぃ〜、犯人には傷一つ付けてはいけない。 例え凶器を持った凶悪犯と言えども警察官は丸腰で逮捕に向かうべき」 田原「そんな事して、警察官が殺されたら?」 福島「それは警察官の職務ですしぃ〜〜」 (「ええっ〜」と言う驚きの声がスタジオ中に響き渡る) その声にまずいと思ったか福島が続ける。 福島「それに犯人がそんなに抵抗するんだったら無理して逮捕する 必要は無いと思うんですよぉ〜、逃がしても良い訳ですしぃ〜」 田原「じゃっ、逃がした犯人が別の所でまた人を殺したら?」 福島「それはそれで別の問題ですしぃ〜」 (他のパネリストの「おい、おいっ」と

    成城トランスカレッジ! ―人文系NEWS & COLUMN― - 「福島瑞穂の迷言」という都市伝説について(事務所コメント付)
  • スウェーデンをディスるコピペに対する疑問。

    昨日ご紹介した辻大介さんのエントリーとも関連して。chikiはスウェーデンという国のことなんて何も知らないし、話題にしたこともなければ思い入れも何もないのだけれど、バックラッシュ系の議論の中で「スウェーデン」という名前が頻繁に話題になっており、見かけるたびに首をかしげていました。要するに「これまでバカフェミはスウェーデンを目標にしようとかヌルいことを言っていたけど、実はこんなにひどい国なんだぜ。バーカバーカ」というような言及のされ方がされるわけですが、これって当なのかなあと。 「スウェーデンを見習えさえすればハッピー」という単純な主張をしている人がいればどうかと思うけれど、同様に「スウェーデン=犯罪大国」みたいなのもちょっと信じがたい。今日も、キャンペーンブログのエントリーを書こうと『正論』とかを読んでいたらこの話題をみつけたので、既に賞味期限切れの話題っぽいけれど(?)ちょっと調べてみ

    スウェーデンをディスるコピペに対する疑問。